ヨーロッパコネクション

最後の一瞬までエモーション尽きぬ

[2007.12.14]

今週末に、チーム勢の不安定さが顕著に現れた大会となったカンペオナット・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)が幕を閉じました。最終的には最良なる守備面を披露したチームが報われ、結果的に最も安定した戦いを展開したチームでもあったのです。

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1ステージ制のホームアンドアゥエイ方式による2回戦総当たりリーグ戦の戦い方のレッスンをサンパウロFCが与えてくれました。優勝カップを確実に手にするまで最小失点に抑えて、勝ち点を落とせる試合でのみ敗北を喫したのです。更には、大会がリベルタドーレス杯やスール・アメリカーナ大会への出場権など他の目標提供でモチベーションを与えることで、エモーションは大会終了の笛が鳴るまで絶えません。そして、4チームが降格する事実は、多くのクラブが残留争いに対して更なる期待感に胸を膨らませます。   

ここで、大会終盤戦に於いてのクラブ勢の真剣さを際立たせたく思います。消化試合とも言える程または何ら戦う意味を持たなかったクラブも最後まで精力を注いでフェアプレーに徹しました。私の選手時代に、イタリアでプレーした際には、多くの場合既に大会自体に興味を無くしたチームは、降格から逃れるべく、又は、何れかの出場権を争っているチームに対して、害を及ぼす事態を招いていたのです。   

コリンチャンスはブラジル全国選手権2ndディビジョンへ落ちるべくして降格をし、ブラジル国内で2番目のサポーター数を誇るチームは、終盤戦のみで大会のことを考えても無意味だと言うことを他のクラブに向けて警告を発しました。残留又は優勝争いは大会開幕以前にスタートを切り、その精神は一試合一試合固持し続けなければいけません。 

チャンピオンに輝いたサンパウロFC以外にも、降格の危機にまで立たされる大変微妙な立場に至りながらも、素晴らしいスパートをかけたフラメンゴの功績も傑出に値します。既に以前のコラムでも語ったように、仮にフラメンゴがこのようなスピリットで大会に臨み、組織化を図っていれば、3位ではなくタイトル争いも可能だったのではないかと思います。

4年越しで上位10位以内の結果で終えたリオ・デ・ジャネイロ州の全チームの活躍も総合的に強調すべきではないかと感じています。皆さんに祝詞をお送りすると同時に、ボタフォゴには一言制限を加えさせて頂きます。華麗なパス回しと組織プレーでサポーターを魅了したあのチームは、内部問題で失速をしてしまい、タイトル争いに加わるべき状況にも関わらず、リベルタドーレス杯の出場権すら逃してしまいました。   

組織プレーと言えば、「一羽のツバメでは夏は訪れない」の諺が定着した年でもあります。ジョズィエオ(Josiel)選手はブラジル全国選手権得点王に輝くも、所属チームであるパラナー・クルーベの降格を防止することが出来ませんでした。そして、得点ラインキング2位のアコスタ(Acosta)選手は終盤戦までナーウチコが苦しめられる姿を見る羽目となったのです。即ち、正にサッカーは組織ありきだと言えます。

今後は、リベルタドーレス杯出場権を獲得した、サンパウロFC、サントス、フラメンゴとクルゼイロ、そしてコッパ・ド・ブラジルの覇者であるフルミネンセが、2008年シーズンへ向けて、大会での成功の秘訣でもある、ベストな準備を行うことを期待しています。全てが計画性なのです。

それでは皆さん、ウン・グランデ・アブラーソ!
また来週お会いしましょう!

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