ジョエルのフラメンゴ
[2007.10.31]
低迷期を抜け出した我がフラメンゴがようやくリベルタドーレスの出場権争いに顔を見せ始めた。やはりこのチームは赤と黒のチームカラーと伝統の重さ故にタイトル争いに絡んでいなくてはならない。しかし何にせよここ最近の復活劇は素晴らしい。私はその立役者としてジョエル・サンタナ監督の名を上げたい。ここトルコにいながら数試合を見るチャンスがあり特にブラジル選手権で調子を上げるきっかけとなった5試合は印象深い。
3月にジョエル・サンターナが就任しさらにイブソン、ファビオ・ルシアーノの加入がアクセントとなった。イブソンはポルトガルでの活躍が彼を成長させた。リーダーシップを有するファビオ・ルシアーノの存在は守備面での貢献だけでなくグループ全体に良い影響を与えている。以前の輝かしい時代のように常に観衆を魅了するまでには程遠いもののここ最近の数試合はサポーターもそのパフォーマンスを評価していると思う。中でも先日の対グレミオ戦の気合いは素晴らしいものだった。
この様なファイトむき出しの試合ぶりが常にジョエル監督が要求するサッカーなのだ。私と彼は付き合いも長く(よく草サッカーでも一緒にプレーした)お互い日本でも電話で何度も熱くサッカー談議をしたものだ。
彼の強みは選手の気持ちを前向きにさせ個人良さを引き出す術に長けているところである。そのカリスマと独特な雰囲気で信頼感を高めてしまう。
もちろんサッカーに対する見識もとても深い。展開を確実に把握し采配も巧みだ。また危険な状況をいち早く察知し対処してしまう能力に関しては超一流である。監督として数々のタイトルを獲得しているが特筆すべきはスターがいない平凡なチームを指揮してのタイトルが多い事だろう。この辺が“勝ち運を持った伝説の監督”と言われる由縁であろう。
しかしながら私がいくら監督の力量を語ってもまたチームが勢いを取り戻して可能性が大きく広がったとしても全ては6試合の戦い方にかかっているのだ。今まで以上の力を発揮するつもりで望まなくてはならない。
この様な大事な時にもし決定力のある選手がいたら、もしオビナが怪我をしなかったら、ソウザが乗っていた頃の実力を維持出来ていたら、サイドの攻守に於ける完成度が高ければ確実にフラメンゴはリベルタドーレスを戦っていただろう。
サンパウロともタイトルを争っていたはずだ。まぁ今さら歎いてもしかたがない。やるしかないのだ。私も応援する。是非ジョエル監督が来季も引き続き指揮をとりまた補強に関しても役員の賛同を得てフラメンゴの名に相応しい選手が獲得出来る様に。
偉大なチームは軸がしっかりしているものだ。今のフラメンゴには良いキーパーがいる。パック、中盤にも素晴らしい選手がいる。不足しているのは決定力があり相手に恐れられる様なフォワードである。
ここ数年をしっかりと見直しこれからの計画を確実なものにしていかなくてはならない。多くのサポーターの為にもこの辺で全国大会を制す様な戦いをしなければならないだろう。
はたして2008年はそんな頼もしいフラメンゴが見られるだろうか?
ではまた来週。


