[2007.10.31]
低迷期を抜け出した我がフラメンゴがようやくリベルタドーレスの出場権争いに顔を見せ始めた。やはりこのチームは赤と黒のチームカラーと伝統の重さ故にタイトル争いに絡んでいなくてはならない。しかし何にせよここ最近の復活劇は素晴らしい。私はその立役者としてジョエル・サンタナ監督の名を上げたい。ここトルコにいながら数試合を見るチャンスがあり特にブラジル選手権で調子を上げるきっかけとなった5試合は印象深い。 3月にジョエル・サンターナが就任しさらにイブソン、ファビオ・ルシアーノの加入がアクセントとなった。イブソンはポルトガルでの活躍が彼を成長させた。リーダーシップを有するファビオ・ルシアーノの存在は守備面での貢献だけでなくグループ全体に良い影響を与えている。以前の輝かしい時代のように常に観衆を魅了するまでには程遠いもののここ最近の数試合はサポーターもそのパフォーマンスを評価していると思う。中でも先日の対グレミオ戦の気合いは素晴らしいものだった。この様なファイトむき出しの試合ぶりが常にジョエル監督が要求するサッカーなのだ。私と彼は付き合いも長く(よく草サッカーでも一緒にプレーした)お互い日本でも電話で何度も熱くサッカー談議をしたものだ。彼の強みは選手の気持ちを前向きにさせ個人良さを引き出す術に長けているところである。そのカリスマと独特な雰囲気で信頼感を高めてしまう。もちろんサッカーに対する見識もとても深い。展開を確実に把握し采配も巧みだ。また危険な状況をいち早く察知し対処してしまう能力に関しては超一流である。監督として数々のタイトルを獲得しているが特筆すべきはスターがいない平凡なチームを指揮してのタイトルが多い事だろう。この辺が“勝ち運を持った伝説の監督”と言われる由縁であろう。しかしながら私がいくら監督の力量を語ってもまたチームが勢いを取り戻して可能性が大きく広がったとしても全ては6試合の戦い方にかかっているのだ。今まで以上の力を発揮するつもりで望まなくてはならない。この様な大事な時にもし決定力のある選手がいたら、もしオビナが怪我をしなかったら、ソウザが乗っていた頃の実力を維持出来ていたら、サイドの攻守に於ける完成度が高ければ確実にフラメンゴはリベルタドーレスを戦っていただろう。サンパウロともタイトルを争っていたはずだ。まぁ今さら歎いてもしかたがない。やるしかないのだ。私も応援する。是非ジョエル監督が来季も引き続き指揮をとりまた補強に関しても役員の賛同を得てフラメンゴの名に相応しい選手が獲得出来る様に。偉大なチームは軸がしっかりしているものだ。今のフラメンゴには良いキーパーがいる。パック、中盤にも素晴らしい選手がいる。不足しているのは決定力があり相手に恐れられる様なフォワードである。ここ数年をしっかりと見直しこれからの計画を確実なものにしていかなくてはならない。多くのサポーターの為にもこの辺で全国大会を制す様な戦いをしなければならないだろう。はたして2008年はそんな頼もしいフラメンゴが見られるだろうか?ではまた来週。
……
in [ジーコの主張]

[2007.10.30]
来年のリオ州一部リーグでのプレーを望んでいたCFZ do RioはCambuciでFlorestaと 2-2で引き分けた。得点者はWallaceとCarlos Alberto。この結果グループリーグ最下位となり次のステージに進むことができなくなった。CFZ do Rioは残念ながら今年も一部昇格の夢は実現しなかった。……
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[2007.10.29]
トルコスーパーリーグ第10節、フェネルはアウエーで Kasimpasaと対戦。2-1で勝利した。得点者は Tumer (7分) と Deivid (13分)。フェネルはこれで勝点が19となった。 ……
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[2007.10.28]
ブログの書き込みを見ていると皆のワクワク感が伝わってくる。コネクション気に入ってもらえたようだね。有り難う。息子のブルーノが送ってくれた分も含め何枚かのフォトを紹介しよう。
PSV戦でのスナップ さすがアンドレ ! この髭ヅラスナップが先週のコラムのヒントになったことに気付いたようだネ。 以前シリアで行われた記念試合のお返しでシリアのバシャル・アル・アサド大統領が我々のスタヂアムを表敬された際のスナップ。 先週の15、16日は息子のジュニオルとブルーノの誕生日。ブルーノから送られた分の2枚を見ていただこう。上はCFZのスタッフがサプライズで用意してくれたケーキ。 下は家族とのもの。もう一人のパーティの主役ジュニオルの顔も見える。
家族での一枚。おっ!自分も写真に写っている!
最後の写真はフラメンゴ対グレミオのマラカナンでのブルーノとまだ妊娠中Danubiaのショット。
ではまた!……
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[2007.10.26]
Ailton監督率いるCFZはまたも0-0で3-1esendeと引き分けた。しかしグループDでのもう一つの試合でPortuguesaが Florestaに3で勝利した為、CFZにも最終戦での結果で1部昇格の望みが残った。27日の試合でCFZはFlorestaに対して2点差以上での勝利が必要である。……
in [ニュース]

[2007.10.25]
スコア自体は悪いものではない。次回のホームでの一戦で自力で決着をつける。3度のチャンスを決められなかった事と全く納得のいかないディヴィッドの退場が痛かった。
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in [ニュース]

[2007.10.24]
ヨーロッパチャンピオンズリーグ、グループGでの予選リーグ第3節においてフェネルはアウエーでPSVに0-0で引き分けた。インテルはCSKAモスクワに 2-1で勝利した。この結果インテルの勝点は6、フェネルは勝点5で2位につけている。 ……
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[2007.10.22]
今週の頭に、私はこちらフェネルバフチェの記者会見に出席して、現地の記者陣の前面へ初めて髭を剃らずに顔を現しました。この件に関して質問をされて、私はこのような風貌はリーグが一時中断しており、試合が無いこともあり、顔の肌を休ませているのだと返答しました。実際には嘘ではないのですが、真実は語りませんでした。私が無精髭を伸ばしていた理由を今週のヨーロッパ・コネクションで述べることにします。
決して異議申し立て行為だとは言えず、私のこれまでの経験で既に子供っぽい姿勢を許容出来ません。でも、この無精髭をある一種のマニフェストと呼ぶことは可能であり、正に私が現時点で感じている気持ちを表現する方法でもあります。つまり、この大事な一時に私はリオ・デ・ジャネイロで、息子達及び妻のサンドラの身近に居たかったからです。
特に重大な出来事が起こった訳ではないのですが、私はサッカーを心から愛する人物であり、ピッチ上と遠征に人生を費やしながらも、かつて家族から遠く離れて過ごすことに慣れていないのです。このようなスポーツ界で生きる多くの人物が似通った状況にあることを理解しておりますが、私は決して順応することは無く、常に家族との距離を縮めるために闘い続けます。先週の日曜日は「こどもの日」でしたが、息子達の学校で如何様なお祝いの場に彼等の隣で過ごすチャンスに私は殆ど恵まれなかったことを想起します。この役目は妻のサンドラ自身が時間を割きながら、今日に至り稀に見る適正さで常に立派に果たしてくれ、更に母方の祖父が慈しみを持って私を代行してくれていました。
尚、今週の月曜日は長男アルトゥール・ジューニオルの、そして火曜日は次男ブルーノ・コインブラの誕生日でした。その反面、末っ子のチアーゴ・コインブラは正にポルチモネンセでチャンスを得つつある絶好のタイミングで腕を骨折して、日曜日にポルトガルから帰国したのです。今週は私が彼等の側に居て力になってあげるには十分なる理由だと言えます。
善く善く考えて見れば、次男のブルーノが父になる事実、即ち私が祖父になることを、彼が電話にて伝えたストーリーを、本サイトの「ジーコの部屋」にて語ったことが、今回のコラムを書くきっかけとなったのではないかと思います。あの日の感動は余りにも大きく、彼は如何に私がその場に居て欲しかったかを繊細に訴えるべく、ブルーノのコラムは私を感傷的にしたのです。
コネクションのコラムでこれ程までに私的な話を述べるのは今回が初めてではないかと思います。でも、同時に、私が選択し、誇りに感じる、このサッカー人生全てに於いて、これらの話も公然なのです。ピッチ上での勝利、努力と数多くの旅により、私は成熟することが出来、新たなる文化の知識を得て、私自身十分に自覚している優遇された生活水準を家族に与えることが出来ました。
これらの素晴らしき獲得が私を誇らしげに感じさせてくれて、今は監督としての道を歩み続けるモチベーションを与えてくれていますが、感傷的な面での損失を消し去ることはありません。正に人生なのです。でも今日では、彼等の人生に於いてどんなに長い間遠く離れていたことかを自覚しており、未だかつてない程にサンドラと息子達との一時や、家族旅行の一つ一つを大事にします。
現時点での、身体的な苦痛は腕を骨折したチアーゴなのですが、同じ出来事にブルーノが見舞われた際に身近に自分が居られなかったことを同様に悲しく思い起こします。ブラジリアとの距離故の無力さでもありました。でも、全てが過ぎ去ります。
今は、実兄エドゥーの支援とモチベーション溢れるこちらフェネルバフチェでの仕事、更には息子達が彼らと共に特別なる日々を共に私が過ごさない事実は私自身の都合で無い所以だと理解してくれている確信が、今迄の損失を補ってくれています。正に任務遂行の厳しさなのです。
以上が、ブルーノの「ジーコの部屋」に対する私の返答でもあります。
今は、自己が想像した以上を与えて頂いたことを日々神に感謝致します。但し、今日私が感じるこの心の痛みを多少なりにも和らげることが出来ない事実も繰り返し述べます。歩み続けるモチベーションと平行して一文に省略できる気持ちが伴います。それは、「息子達よ、どんなにこの瞬間を皆と共に居たかったか」の一言です。
それでは皆さん、ウン・グランデ・アブラーソ!
また来週お会いしましょう!
……
in [ジーコの主張]

[2007.10.21]
チームのモチベーションを更に高めるべくサポーターの前面での大勝は何よりだと言える。今週の土曜日に開催されたSuperligで、フェネルバフチェがKonyasporを4-1で下しての勝利がそうである。そして、得点はSemih、Alex、Vederson、Eduが挙げた。この結果をもって、ジーコ監督率いるチームは勝ち点を16に伸ばした。
次なるは、火曜日に行われるチャンピオンズリーグ第3戦目となるPSVアイントホーフェン戦に向けてチームは月曜日にオランダへと出発する。
ジーコのコメント:「我々は素晴らしい内容の試合を行い、立ち上がりから攻守の激しい積極的な試合となった。失点を許すも、その直後に同点弾を決めて、更に逆転へと持ち込んだ。数多くのチャンスが生まれた一戦となり、両チーム共に追加点を決めていてもおかしくない展開だったと言える。更に、我らがサポーターは再び素晴らしい応援で試合に花を添えてくれた。チャンピオンズリーグの試合へ向けてチームに士気を与えられたことが良かった。」……
in [ニュース]

[2007.10.19]
フェネルバフチェの主要関連サイトであるantu.com.は、昨シーズンと比較してのジーコに対するサポーターのオピニオンを調査中である。絶対多数の支持率を得ており、アクセスした約1万2千人中の6割以上が、昨シーズン以降は信頼するようになりガリンニョ(ジーコ)の仕事に大いなる希望を抱いている、又は、以前から常にジーコを信頼しており、日々この信頼は高まる一方だと答えている。……
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[2007.10.18]
お礼と写真
Andrea Caldas、Suzana Albernaz、kepler alves、Thadeusz、Eduardo Ramos、Lolo、友人のJose Matos、EUDES NATALINO LAGARES、Maria da Graca、Marcus Vinicius Macedo、Alexandre Mariano (Panda) 、Leandroに、私及び次男ブルーノの名を代表して感謝する次第だ。我々の家族一同が皆さんの熱きメッセージにとても嬉しく感じたよ。
EDU PANTANEIRO、Serginho5Bocas、Max Carvalho、ALEX CARVALHO、RAPHAEL、Rafael Tavares de Lira、何時もながらの温かいメッセージをアリガトウ。MURILO BRANDAO、配慮にアリガトウ、そしてミーティングで私を引き合いに出してくれて光栄に感じるよ。貴方の成功を祈っているから。
Allan Rocha Gomes、お力添えに感謝するよ。そして全員のアクセスを常に期待しているからね。
Marcelo Caju、ドイツの情報を提供してのご協力をアリガトウ。
それでは、こちらトルコで受信した写真を数枚紹介するよ。
日本からは、鹿島アントラーズ・サポーターの慈しみを撮影したユミ・カメラマンの写真を高島が送ってくれた。
そしてイタリアのウディネからは、今日に至り使用されているサポーターの横断幕の写真をMandi Alessandroが送ってくれたよ。サイズは縦1メートルx横7メールだそうだ。ナイスだね!
最後に、取って置きの懐かしき一枚だ。後列は、Carlessoゴールキーパー・コーチ、Rubens Galaxe、Aloisio、Fred、Nielsen、Vagner、Celso、そしてParreira。前列は、マッサーのNocaute Jack、Roberto Carlos、Marco Aurelio、私、Nilson Dias、Galdinoと用具係のChico。
それでは皆さん、また後程!……
in [ダイアリー]

[2007.10.15]
こちらトルコにて、私はブラジル全国選手権の試合を時折、夜明けまでテレビを通じて観ております。そして、サンパウロFCが圧倒的に他を引き離して首位を独走しているとは言え、今年度の平均観客動員数がここ10年間で最も高いとの情報をインターネットで読みました。いったいその誘因は何なのでしょうか?私には分かりませんが、今週のヨーロッパ・コネクションでは、この件及び他のクエスチョンなどを取り上げるべく話題を選びました。
サポーター勢の期待以下の戦いぶりを展開しているにも関わらずに、フラメンゴはマラカナンスタジアムを満員にして、最高アベレージを安定してキープしています。残念ながらチームがピッチ上で期待に応えられていない事実以外には何ら不思議なことではありません。マラカナンスタジアムがフーブロ・ネーグロ(フラメンゴ)のホームスタジアムであることへの確証でもあります。
フラメンゴ、更にはコリンチャンスやアトレチコ・ミネイロ等の伝統的に強豪なチームが、低迷してその歴史に相応しくない戦績を残す姿を見ることに、一人のサポーターとして苛立ちを覚えます。ホーム&アゥエイ方式の2回戦総当りリーグ戦の大会では、欧州マーケットへの選手達の移籍を考慮してグループ編成を行わない、無計画のチームには容赦ないのです。
この場に及んで、ブラジル全国選手権が現在の形式でなければいけないことに何ら疑いの余地はありません。コッパ・ド・ブラジルと地域大会がグループリーグ方式やトーナメント形式などで開催される最中、国内主要大会であるブラジル全国選手権が安定性を報いるのは最も適していると言えます。サポーターの皆さんは既に理解してくれたかのように思えます。そして彼らは、リベルタドーレス杯やコッパ・スール・アメリカーナへの出場権、又は降格から逃れるためへの声援に、モチベーションを見出すのです。タイトル奪取はミッション・インポシッブルだとは見做さずに、スタジアムへ足を運ぶのです。
この点に関しては、特に熟考に値します。「2位も最下位も一緒」だという感覚が失われつつあるようになった事を好ましく思います。但し真実では無く、勿論、16、18、又は20チームが参戦しておれば、あくまでも1チームのみが優勝出来ることは理解しております。そして、その他は、それ以外の制覇を目指して闘わなければならず、チームによってはエリート軍団に名を連ね続けることが報いでもあるのです。
それでも構いません。他の地位を高く評価する傾向は大変良いことだと思います。でも、懸念要素が一つ存在します。ビッグチームのサポーター勢がこのような副賞に慣れてしまうことです。毎年優勝をするのは可能でないことは解っていますが、フラメンゴやコリンチャンスの様なチームが再び野心を持ってくれることを正直に願っております。サポーターは優勝を待ち望むためにスタジアムを埋め尽くす必要性があり、決してチームはランキングでそこそこの順位をキープすべく闘ってはいけません…。
それでは皆さん、また来週お会いしましょう!
ウン・グランデ・アブラーソ!
……
in [ジーコの主張]

[2007.10.13]
3日の1次リーグ、Duque de Caxiasに0-2で敗れたCFZは勝点17でグループBの3位となり2次リーグ進出する事が出来た。 1次リーグ終盤の不調から監督を Leandro Avilaから元フラメンゴの選手であるAiltonに交替したCFZは10日2次リーグの初戦をPortuguesaと戦い0-1で敗れた。 この2次リーグは27日までホームアンドアウエーで各チーム6試合ずつ戦い上位2チームが3次リーグに進出する事が出来る。……
in [ニュース]

[2007.10.10]
シーズンが始まり、CFZ do Rioは試合を消化してはいますが、私は大会に関して、期待感なども含め、本コラムでは一切触れておりません。リオ・デ・ジャネイロ州サッカーの2ndディビジョンの話題は何一つ取り上げていないのです。行方を見守っていたのですが、ファーストステージ終了の現時点がそのタイミングだと思います。チームは勝利を重ねながらの好スタートを切ったのですが、終盤戦5試合で4敗を喫してしまいました。今週のヨーロッパ・コネクションはそのCFZ do Rioに関してです。
我々は1stディビジョン参戦のチャンスを得るために10年間闘い続けてきました。強いチームを有して、幾度となく昇格目前にまで近づいたのですが、成し遂げられませんでした。その要因として我々は自身のミスにつまずき、さらには数多くのチームが少ない枠の争奪戦を繰り広げる状況でした。そしてジャッジング及び我々が同調していなかった政策もありました。但し、今は違います!
今年のリオ・デ・ジャネイロ州選手権大会はルールが明確化されており、サッカー連盟は新たな体制の下、5チームが昇格する大会を主催し、現在に至りジャッジングに関する告発は耳にしておりません。そして、我々の試合では何ら不満を言うこともないのです。従って、昇格出来ない口実は存在しません。CFZ do Rioは2008年度の1stディビジョンへの昇格組に名を連ねていなければいけないのです。
私は、フェネルバフチェの指揮官としてトルコに滞在している関係上、身近で試合を見守ってはいませんが、クラブ状況には精通しており、大半のクラブには有り得ないコンディションを提供していることは認識しております。我々の選手達は期日に給料を受け取り、利用可能な施設が与えられていることで、モチベーション不足で臨む理由など有り得ません。CFZ do Rioは、クラブのサッカー史に自己の名を刻んで、サッカー界でのプロジェクションを目指すべく、ピッチ上で110%を捧げられる勇敢な選手達が必要なのです。
耳にする情報によれば、我々が有する選手層のクォリティーが欠如していないことは理解しているのです。では、チームが期待される安定性を維持するためには何が不足しているのでしょうか?プラスアルファ、即ち、差を与える残りの10%なのです。最近の試合の結果で警告は既に出されています。我々はセカンドステージで、僅かに2チームのみが進出できるサードステージを目指して勝ち点を無駄にし続けるようなことは絶対に出来ません。
従って、今年こそが勝負なのです。未だかつて1stディビジョンへの切符がこれほどまで身近にあったことは無く、それ故に、我々にとまどいは禁物だと言えます。闘志、意欲、練習への専念、そして試合でのプラスアルファが必要なのです。これらは基本的なレシピであり、私及び全員がCFZ do Rioに期待していることでもあります。それでは皆さん、ウン・グランデ・アブラーソ!また来週お会いしましょう!
……
in [ジーコの主張]

[2007.10.07]
トルコスーパーリーグ第8節,フェネルはアウェーで戦い1-1で Manisasporと引き分けた。試合開始早々にMarco Aurelioが先制したが,直後に追いつかれた。
ジーコのコメント:序盤からチームの動きはよく開始早々先制したがその数分後に追い付かれてしまった。しかしその後は相手にほとんどチャンスをつくらせずゲームを支配し続けたがケズマンの退場(後半の最も大事な時間帯に)が響き最終的には引き分けてしまった。……
in [ニュース]

[2007.10.05]
やぁ~。我々は既に火曜日の試合に向けてモスクワ入りをしているよ。でも、スペシャル・ポスティングの為に写真を数枚選んだからね。再会、新聞の切り取り、そしてこちらフェネルバフチェのテクニカルスタッフ陣からの記念などだ。
先ずは、テクニカルスタッフ陣及びサマンヂラの職員が、フラメンゴでの第一回目の練習から数えて、私のサッカー人生40周年を記念して盾を贈ってくれた。
メッセージには、「ガリンニョ・デ・キンチーノことジーコ、オメデトウ。サッカー人生40周年を記念して。依然として、大いなる成功の人生を。テクニカルスタッフ及びサマンヂラの職員一同。2007年09月28日」と記されている
週末に行われたAnkaragucu戦で、1986年W杯で準優勝して現在はAnkaragucuの監督を務める元ドイツ代表のBriegel氏に会った。私と同時期にイタリアでプレーをしており、彼はベローナの選手として84/85年シーズンのチャンピオンに輝く偉業を果たしており、Briegelはシーズン優秀選手の一人に選ばれている。
そして、サポーターが温かいオマージュを私へ贈ってくれたよ。チームが900勝を達成し、永遠に私はチームと共にいるべきだと、書いてある。
我らが名誉カメラマンのアツコ女史が、我々のインターミラノ戦勝利後に日本の新聞に掲載された記事の切り取り写真を3枚送ってくれたよ。アリガトウ、アツコ。
最後に、次男ブルーノから家族に男の子がもう一人増えるとのニュースが届いた。私の孫で、彼とダヌービアの子供は、検査により男だと判明したそうだ。そして、男性家族としての伝統は続く…。
それでは皆さん、また後程!……
in [ダイアリー]

[2007.10.04]
レフェリーが試合終了の笛を鳴らすまで結末が見えない試合となった、欧州チャンピオンズリーグ・グループGの第2節で、フェネルバフチェはアゥエイのモスクワでCSKAと2-2のスコアで引き分けた。フェネルバフチェは前半立ち上がり09分にアレックス選手のゴールで先制点を奪った。でも、後半早々にホームチームはKrasicとVagnerLove選手の得点で逆転した。ピッチ上で疲れを知らないカナリア軍団は、試合残り僅かに3分の時点で同点に追いついた。ディビッド選手が強烈なロングシュートを放ち、CSKAのゴールキーパーがそれを受け入れた。
この結果により、フェネルバフチェは2試合で勝ち点4となり、CSKAは初勝ち点をゲットした。
ジーコのコメント:「素晴らしい前半戦を繰り広げて、逆転されても一瞬たりとも諦めずに最後まで結果を追求したことで、総合的に我々のチームは好内容の試合を展開したと思う。普段よりも多くのミスを誘発した、滑りやすいピッチが大きく影響を及ぼしたのではないかと思う。でも、引き分けは我々にとって好ましい結果となり、常にチームにモラルを与えてくれる、グループ首位をキープ出来た。」……
in [ニュース]

[2007.10.03]
先週、マスコミに最も取り上げられ、紛れも無くサッカーファンにも注目を浴びた事件は、クルゼイロEC(ミナス・ジェライス州)の若きケルロン選手が仕掛けた「drible da foca(アザラシのドリブル=ヘディング・ドリブル)」だと言えるでしょう。クルゼイロEC対アトレチコ・ミネイロのクラッシコを観る機会があり、更にケルロン選手は既に知っていたのですが、そのドリブルを仕掛けられたディフェンダーを庇護すべく、彼に対立する反応に感嘆しました。そして、この件を今週のコネクション・ヨーロッパのテーマに選んだのです。
仮にマネー・ガリンシャ選手がかのドリブルを仕掛ける度に連続して蹴りの標的にされていたら、一体サッカーは如何なっていたかを想像するのです。又は、トリッキーなプレー、ヒールでの技、オーバーヘッドキックなどが非礼だと注視されたとしたらです。さすれば、サッカー競技自体が実際に今日とは大きく異なっていたことでしょう。正直に言うならば、「果たしてサッカーは存在していたでしょうか?」と、自問するのです。
私は如何なるドリブルにも好意的であり、それ故にサッカーの華麗さは正にそこにあり、その行為が創造力を表現することで、サポーターが常時スタジアムへと足を運ぶ主たる理由でもあるのです。そして、私自身がサポーターとしては、特にジョルダン選手を想起するのですが、当時フラメンゴのディフェンダーを務めていた彼はガリンシャ選手に対して蹴りなど入れませんでした。マネー・ガリンシャ選手ガが左右に揺さぶる瞬間、彼はボールを奪うタイミングを見計らい、仮に成功すれば、フラメンゴのサポーターはまるでゴールでも奪ったかのように盛り上がったのです。
ケルロン選手は、ハイボールへの対応に慣れていない相手ディフェンダーに大きな困難を招きながら、ヘディング・ドリブルを敵に対する危険な武器として、常にゴールを目指して突進します。そして、この類のプレーは非難を浴びてはならず、むしろ奨励されるべきなのです。
私自身は、敵はPK又はペナルティエリア付近でファールを犯す可能性があり、チームのフォワード勢に危険ゾーンでこのドリブルと云う手段を常に使用するように指示しております。フリーキックが得意なコエーリョ選手本人も、自分が得点機会を得るべく有利なプレーをしてくれるチームメイトが欲しくないなど有り得ないはずです。
私が現役時代には、フリーキックのスペシャリストだったこともあり、敵は多々ファールを犯すことを懸念していたので、常にエリア内またはその付近での手段としてドリブルを駆使していました。バスケットでのダンクショット、テニスやビーチバレーでの不意を着くレシーブや、バレーボールでのブロック無しの強烈なスパイクなど、他のスポーツを例に挙げても、個人または団体のタレントを際立たせる特別なる瞬間なのです。従って才能の抑制、又は罰することは何ら意味を成しません。
仮に敵が意思的に臨みチームのベストを試みるのであれば、如何なる選手も屈辱的に感じてはいけないのです。但し、相手を苛立たせる、単なる満足感の為に婉曲な行為を行う人物には私は正に反対なのです。敵に対する尊重心は、負かす為に正当なる全ての手段を正確に使用することだと思います。それが適切だと言えます。
現代のディフェンダーは、相手の頭上にボールが届かないようにフェアープレーに則りながらも、ショルダーチャージでハイボールを奪い取る方策を見出さなければいけません。でも、乱暴な手段に訴える行為は決してあってはいけないのです!
そして、その瞬間監督には、テクニックを常に最優先した闘いで、試合を単なる接触プレーと蹴り合いの場と化さないように、サッカーを保護するミッションがあります。ケルロン選手は新たなるオプションを発見した訳であり、我々はこの様なシチュエーションを創造する選手達に「ヴィーヴァ(万歳)」と称えるべきでしょう!
それでは皆さん、また来週お会いしましょう!
ウン・グランデ・アブラーソ
……
in [ジーコの主張]

[2007.10.02]
9月28日金曜日に、トルコ・スーパーリーグ第7節の初戦をSukru Saracogluスタジアムでフェネルバフチェが行い、Ankaragucuを2-0で下した。先制点は前半の35分にMarco Aurelioが決めた。そして、Ali Bilgin選手が試合終了間際に2点目は挙げた。
ジーコのコメント:「我々は効ゲームを展開するも、貴重な得点チャンスを数多くものに出来ず、ロスタイムにようやく2点目が生まれた。即ち、引き分けに持ち込まれかねないリスクを数多く負ったのだ。でも、来週のチャンピオンズリーグの試合に向けて更なる期待感を与えてくれるべく、貴重な勝利となった。」……
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[2007.10.01]
UEFA(欧州サッカー連盟)のミッシェル・プラティニー会長が、UEFAカップ2009の決勝の舞台となるSukru Saracogluスタジアムを9月27日の木曜日に訪問した。彼と、Senes Erzik副会長、そしてDavid Taylorジェネラル・セクレタリーは、フェネルバフチェのAziz Yildirim会長、そして役員達とジーコに迎えられた。訪問中に、プラティニーはジーコを無二の友人だと語り、1986年同様に二人はPKを蹴るに至った。
「2009年には、UEFAカップの決勝戦は、パーフェクトとしか表現のしようがない、この素晴らしいスタジアムで開催されます。そして、ジーコは私の大の友人であり、監督として今後数多くの制覇を成し遂げるであろう彼と、この場にいることを嬉しく感じます。」と、プラティニーは発言した。
ジーコは感謝の気持ちを込めて、テレビ・フェネルバフチェで、プラティニーは偉大なる人物だと語り、彼のUEFAでの活動で大いなる幸運を願った。……
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