ジーコの主張

チャンピオンズリーグ目前に迫る

[2007.08.19]

警報は週末に出されました。それ故に、我々は常時注意をしていなければいけません。次なる、チャンピオンズリーグでは、気まぐれにも同じミスを繰り返すことは許されないのです。何故ならば、ベルギーのAnderlechtとの対決は生きるか死ぬかの勝ち抜き戦となります。今週のヨーロッパ・コネクションは、今シーズン最も重要な試合の一つでもある、Anderlecht戦に関しての話題です。

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対Istambul BBとのSuperlig(トルコリーグ)開幕戦では、チームが目覚めて活気付くまで時間を要しました。結果は、生じた状況からはある面では思い掛けない敗北だったと言えます。現チャンピオンの我々、そして対するは昇格した彼らです。でも、サッカーではユニフォーム(知名、名声)は尊重されずに、幾つかのミスが致命的となる事実の証明でもあります。

若しかしたら、この教えはタイミング的に生死を賭けての決戦直前には理想なのかも知れません。正にその通りなのです。何故ならば、ベルギーのチームとは僅かに2戦のみであり、何れかでミスを犯すことは、今年の一つ目の大きな目標でもある、チャンピオンズリーグでのグループリーグ進出で命取りとなりかねません。我々は、サッカーシーンに於いての可視性故に、グループリーグを闘う重要性を理解しており、そして進出すれば、ベストパフォーマンスを追及する時間を予め有することができるのです。

先週も語ったとおり、私は我々のチームのポテンシャルを信じてはいますが、正に去年はこの段階で敗退を強いられたことを脳裏に過ぎらせなければいけません。従って、この2戦では全ての注意を払っても十分とは言えないのです。敵は我々以上にグループリーグへの進出歴を有しますが、それ自体は現在価値を持たず、又は、我々がピッチ上でやるべきことを果たせば、敵のその実績も殆ど意味を成さないと言えるでしょう。我々には勝てるだけの技術力があり、その実力を試合で証明しなければいけません。

私は、長きシーズンを通じて常に強いチームを維持するには、選手のロテーションを行いながら、異なるチーム編成で多様なる大会に臨む以外には、手段が見出せないことを確信しています。我々は、厚い選手層で編成した強力なるチームをしっかりと活用しなければいけないのです。

決戦の如くに立ち向かわなければならない180分なのです。得点チャンスは無駄には出来ず、更に決定的な局面でのミスは禁物です。全員が容易でないことは弁えており、それ故に注意力及び集中力に全神経を注いでも決して大袈裟ではありません。欧州サッカーの主要大会への進出が懸かっており、又しても決勝戦に挑む覚悟で対決する必要があるのです。

それでは皆さん、また来週お会いしましょう!

ウン・グランデ・アブラーソ!

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