ジーコとジーコ・サッカーセンターの生徒達の慈しみ
[2007.07.31]
ジーコのリオ・デ・ジャネイロ滞在時の日常はいつも同じである。家族へのサウダーデ(懐かしさ)を癒し、現在はガリンニョの次男ブルーノ・コインブラが運営する、1995年に自ら設立したジーコ・サッカーセンターを身近で見守ることだ。但し、フェネルバフチェの監督であるジーコは既にトルコでの仕事に専念しているのだが、最後にリオ・デ・ジャネイロへ帰国した際に受けたスクール生達の慈しみを更に強く感じることが出来た。そして、彼はこの更なる愛情の所以も理解している。
「今回は長期間クラブを留守にしており、その為に多くは私とは初対面であり、他の人達とは久しぶりに会うこととなった。それ故に大騒ぎとなったのである。」と、センターで子供達との触れ合いが大好きなガリンニョ(ジーコ)は語った。
ジーコ・サッカーセンターの理念は、子供達が将来的に選手を目指す以前に、社会へのインテグレーションと人間育成である。「だからこそ、私はリオ・デ・ジャネイロ滞在時には常に身近で見守り、指導者や職員、更には子供達との触れ合いを強調するのだ。」とも語った。
親達から聞かされ、実際には目にした事がなかった英雄の存在に感動した子供達はサインと写真を競い合っていた。中にはジーコのロゴマーク入りシャツやパンツ、更にはスパイクまでをも持参していたのだ。