膝の故障
[2006.12.04]
最近見てきている事は、意外と多くの選手達が特に膝の故障が原因でピッチから長期間遠のいている事実である。膝の故障とはほとんどが前十字靭帯の裂傷である。私自身この問題に出会った事があるが、あの頃と現在では状況が違う。今週のコネクションでは普通となって来ているこの怪我について述べたい。
私はスペインのテレビを見ていて驚いた。20以上の膝の怪我に関連したケースが番組で紹介され、中にはヴァレンシア所属のブラジル人選手エドウーも入っていた。怪我人リストがあまりにも多いので全部の話をする訳にも行かないが、ブラジルでもほぼ数的には変わらない状況である。私が良く知っているのはCFZでも何度となくこうした状況に遭遇してその度に手術費の負担や友人の医者に掛かっていたのを見ているからである。
こうした単純な故障でない問題が多い事態を目にして驚かざるを得ない。此処フェネルバフチでも私が入った時に手術をして戻ったばかりの選手がいたし、今度は我々のゴールキーパー、ルスツが5ヶ月もピッチから離れる事態になった。しかし私の時代ではこれがヘタをすると1年近くは回復に時間がかかっていたものだ。
反面では医学技術も発達したために回復時間をかなり短縮しているが、一方でこうした問題を減少させる方法をいまだに我々は探し得ていない。一回ぶつかる、或いは接触する又は転倒したら全ての終わりである。靭帯の損傷間違いなしだ。モラシーとも随分と意見交換もした。彼は特に筋力を高める事に勤めると言い、選手が転倒や接触した時にも耐えられる身体作りを想定したトレーニングを心がけると言う。
しかしながら現在のサッカーは試合の頻度が高く、連続したマラソン状態にありこれが選手の身体に負担をかけ、ストレスを生産している訳で、常に危ない橋を渡っている状態である。これに対して何をすれば良いのか?まさにキーとなる質問である。医学的にはこうした損傷に対して筋を靭帯に培養するメカニズムを応用する事に辿り着いている。以前に私の何度かの手術を担当してくれたネイロー・ラズマール・ドクターと話したことがある。彼から聞いていたのはつまり筋をクローンする方法だった。それと他の靭帯を付け加える方法とかがある。これはスポーツの世界に於いて発展している医学テクノロジーである。
だが、質問は未だに返答無しのままだ。避けるにはどうしたら良いのか?ここでは自由な意見を述べられる場所であるから私の意見を言うと、将来に於いてのフィジカルトレーニングでは選手にピッチに倒れる練習方法も取り入れなくてはならないだろう。転んで怪我をする確立が高ければ他に道は無い。例えば良い例を挙げると柔道があるが、相手の攻撃で怪我をしないように自分を守る練習である。理想ではシーズンの試合数を減らし試合間隔を広げてその間に選手が休養できる事だ。だがそれは不可能である。この世界の現状だと選手は映画のスタントマンみたいにならなければいけない。何故ならアクションは止まらない! では、来週のコラムまでごきげんよう!


