[2005.08.29]
第8回日伯友好カップに参加した日本からのJリーグ選抜、鹿島アントラーズと鹿島ノルテの3チームは29日にリオを離れ帰国の途に着いた。日本の少年たちは決勝のフラメンゴ対フルミネンセを観戦した後それぞれがジーコの手から参加証を手渡された。ジーコは各チームの無事の帰国を願った。
決勝戦のハーフタイムにジーコは突然ブラジルセレソン監督のカルロス・アウベルト・パレイラ氏と二つの鹿島のチームの終了式に現れた。そして通訳を介して選手たちやスタッフを労い、祝辞を述べた。
「毎回日本から来るどれかのチームが決勝に行き着く事を期待するのだが、今回も残念ながら駄目だった。だが、大事なのは君達がこのブラジルで体験したことが必ず将来人生の中でためになることを信じています。」とジーコは話した。そして一人一人に終了証を手渡し、さらにマルクス・ビニシウス著の“ジーコが人生を語る”の本にサインを入れ1冊ずつプレゼントした。
決勝が終わった後には、Jリーグ選抜が同じく参加証と本をジーコから手渡された。その時には元フラメンゴのメンバーが勢ぞろい。ジョルジイーニョ、アンドラーデ、アジーリオにジュリオ・セザール(ユリ・ゲラー)、さらにセンターの指導者たち:デラシール、グスターボとマルシオ。この3人は日本のチームに付き添い指導をしてくれた。
前日には日本のチームは練習試合をした。CFZのジュベニール(16歳)チームと対戦したJ-選抜は2―1で勝ち、同じくCFZのインファンチール(15歳)と対戦した鹿島アントラーズ・ノルテは3―2で敗北。CFZジュベニールB(16歳遅生まれ)と対戦した鹿島アントラーズは3―1で負けた。
……
in [日伯友好カップ]

[2005.08.29]
今日のリオは昨日に引き続き快晴で、フラメンゴとフルミネンセは真夏を感じさせる強い日差しを浴びながら決勝を戦いました。試合はフラメンゴが1-0で勝ち、優勝しました。日本の3チームは、決勝を観戦し、終了式に参加して、夜の便で日本へ向けて出発しました。日本への到着は、31日の午後になります。
決勝は、フラメンゴがボールキープして慎重にバックラインでボールを回し、フルミネンセ守備の弱点を探る展開でした。フルミネンセは、フラメンゴ選手との1対1での劣勢が響いてボールをすぐに失う状況でした。フラメンゴの中央の縦パスをフラメンゴDFが処理を誤ったチャンスをフラメンゴが得点に結び付けて先制しました。
その後もフラメンゴがボールキープして試合を支配する時間が長く続きましたが、後半に入ってフルミネンセが前からプレスを掛けるようになりチャンスを作り出すようになりました。しかし、フラメンゴのディフェンスは固く、そのまま試合終了となり、フラメンゴが優勝しました。試合後の表彰式では、ジーコの他にブラジル代表パレイラ監督や元鹿島アントラーズのジョルジーニョ、フラメンゴトップチームのアンドラーデ監督とアジーリオコーチ、鹿島アントラースの牛島洋社長がプレゼンターを務めました。
Jリーグ選抜チームは、ジーコと共にフラメンゴの黄金時代を築いたジュリオ・セザールCFZコーチのクリニックを決勝戦前に受けました。決勝戦後の終了式には、ジョルジーニョとアンドラーデ監督、アジーリオといった豪華なメンバーが特別参加し、選手たちはジーコや特別参加者から終了証などを授与されました。午後は、巨大なキリスト立像で有名なコルコバードの丘へ上ってから国際空港へ向かいました。
アントラーズの2チームの終了式は、決勝戦の前半を観戦した後のハーフタイムに行われました。ブラジル代表のパレイラ監督が特別参加し、ジーコと共に挨拶をして終了証などを選手たちに授与しました。アントラーズジュニアユースは、前日にコルコバードの丘へ登っていたため宿泊ホテルから直接国際空港へ向かい、アントラーズノルテはコルコバードの丘を経由しました。
空港では3チームがそれぞれこの大会で世話になったスタッフに別れの挨拶をして、全員が元気な姿で出国ゲートをくぐって行きました。
以上で今大会の現地レポートを終わります。
(文・写真=原修一朗/SRP)
決勝フラメンゴ対フルミネンセ戦
表彰式でジーコとフラメンゴプロチームのアンドラーデ監督がフラメンゴU-15の選手たちに優勝メダルを授与
ジーコから終了証を手渡されるJリーグ選抜チーム
ジーコと共にブラジル代表アルベルト・パレイラ監督が特別参加したアントラーズ2チームの終了式
コルコバードの丘のキリスト像前でのアントラーズノルテ
1a Fase
Grupo A
Grupo B
Grupo C
Grupo D
PORTUGUESA (RJ)
VASCO (RJ)
FLAMENGO (RJ)
FLUMINENSE (RJ)
BOTAFOGO (RJ)
OLARIA (RJ)
CFZ DO RIO (RJ)
MADUREIRA (RJ)
CORINTHIANS (SP)
ATL E TICO M INEIRO (MG)
SENDAS (RJ)
OLARIA (RJ)
GUARANI (SP)
BANGU (RJ)
AM E RICA (RJ)
ICHIKAWA (JAP)
CRUZEIRO (MG)
KASHIMA ANTLERS (JAP)
KASHIMA NORTE (JAP)
SELECAO JAPONESA
1a Fase
Campo 3 - CFZ
Grupo A
Campo 1 - C T
Grupo B
Campo 2 -CT
Grupo C
Campo 1 - C FZ
Grupo D
Campo 3 - C FZ
29/08/ 05 - Segunda
10:00
Decisao
FLAMENGO (RJ)
1
x
0
FLUMINENSE (RJ)
CFZ3
……
in [日伯友好カップ]

[2005.08.28]
今日のリオは快晴で日差しが強く、サッカーを観戦していると肌が焼け付くようでした。準決勝2試合がCFZで行われ、フルミネンセが2-2延長同点からのPK戦でヴァスコ・ダ・ガマに勝ち、フラメンゴが5-0でアトレチコ・ミネイロを圧倒して決勝進出を決めました。日本の3チームは、午前中にそれぞれ練習試合を行い、午後はブラジル全国選手権のフラメンゴ対フィゲレンセ戦を観戦しました。また、今日は宿泊ホテル近くのシュラスコレストランでの夕食でした。
準決勝第1試合は、前半立ち上がりにフルミネンセが先制したものの、個人の技術と強さで優位に立つヴァスコ・ダ・ガマがボールを支配し、ヴァスコ10番の1アシスト1ゴールで前半のうちに2-1とヴァスコが逆転しました。後半に入ってもヴァスコの優勢は続きましたが、フルミネンセは組織的な守備で我慢強く戦い、後半終了間際に同点に追いつきました。フルミネンセは、延長戦でもきわどいシュートを何度も浴びながら同点のままPK戦に持ち込みは、5-4でとうとう勝ちをつかみました。
準決勝第2試合は、フラメンゴが試合開始早々に追い風に乗って大きくバウンドした縦パスへの相手の甘い対応を突いて先制しました。その後はボールを奪うと攻め急がずにバックラインでボールを回し、サイドアタックかFWへのロングボールで攻撃して安全に試合を進め、アトレチコ・ミネイロのあせりと守備のほころびを的確に捉えてさらに4点を追加して圧勝しました。
ジーコは準決勝2試合を視察し、戦った選手たちの記念写真撮影の求めに気軽に応じていました。
準決勝2試合の間にCFZの別のピッチで行われた日本のチームの練習試合は、Jリーグ選抜はCFZジュベニールに2-1で勝ち、アントラーズジュニアユースはCFZジュベニールに1-4で敗れ、アントラーズノルテは2-3でCFZインファンチルに競り負けました。
午後は、日本の3チームが揃ってブラジル全国選手権のフラメンゴ対フィゲレンセを観戦しました。10万人収容のマラカナンスタジアムが2007年のパンアメリカン大会のために改修中で、ガレオン国際空港近くのポルトゲーザという町の日伯友好カップにも参加しているポルトゲーザのホームスタジアムでこの試合は行われました。観客収容数が全国選手権開催基準を満たしていないスタジアムだったためにバックスタンドと両ゴール裏スタンドが仮設され、ホームチーム側のゴール裏はフラメンゴサポーターで赤と黒で埋まっていました。約1万5千人の観客のほとんどがフラメンゴサポーターで、前半に2点先取した時にはスタジアムが大変な盛り上がりでしたが、後半に2点奪われて動転とされるとフラメンゴの選手たちに厳しいヤジが飛んでいました。試合は、2-2の同点で終了し、観戦した日本の3チームの選手たちはブラジルのトッププロのサッカーとスタジアムの雰囲気に満足な表情でした。
この日の夕食は、宿泊ホテル近くのシュラスコレストランでした。3チームは、ブラジルの豪快な肉料理を楽しみました。
ところで、当サイトの日伯友好カップ現地レポートが大会スタッフによってプリントされて宿泊ホテル内に掲示されています。実際に大会を戦ってレポートされている立場の選手たちにも、関心が高いようです。
明日は、決勝戦はフラメンゴ対フルミネンセというリオ・ダービーになりました。レベルの高い選手の揃ったフラメンゴが勝つのか、派手さはないものの日本のチームがブラジルで戦う際の指針にもなり得る戦い方をするフルミネンセが勝つのか、大変興味深いところです。
(文・写真=原修一朗/SRP)
フルミネンセ対ヴァスコ・ダ・ガマ戦
フラメンゴ対アトレチコ・ミネイロ戦
決勝進出を決めたフルミネンセ選手との記念写真に応じるジーコ
ブラジル全国選手権フラメンゴ対フィゲレンセを観戦
シュラスコレストランで夕食
宿泊ホテル内に掲示されているジーコ公式サイトのプリントに見入る選手たち
1a Fase
Grupo A
Grupo B
Grupo C
Grupo D
PORTUGUESA (RJ)
VASCO (RJ)
FLAMENGO (RJ)
FLUMINENSE (RJ)
BOTAFOGO (RJ)
OLARIA (RJ)
CFZ DO RIO (RJ)
MADUREIRA (RJ)
CORINTHIANS (SP)
ATL E TICO M INEIRO (MG)
SENDAS (RJ)
OLARIA (RJ)
GUARANI (SP)
BANGU (RJ)
AM E RICA (RJ)
ICHIKAWA (JAP)
CRUZEIRO (MG)
KASHIMA ANTLERS (JAP)
KASHIMA NORTE (JAP)
SELECAO JAPONESA
1a Fase
Campo 3 - CFZ
Grupo A
Campo 1 - C T
Grupo B
Campo 2 -CT
Grupo C
Campo 1 - C FZ
Grupo D
Campo 3 - C FZ
28/08/ 05 - Domingo
09:30
FLUMINENSE (RJ)*
2
x
2
VASCO (RJ)
CFZ3
11:00
FLAMENGO (RJ)
5
x
0
ATLETICO MINEIRO (MG)
CFZ3
* Fluminense venceu nos penaltis por 5 a 3
……
in [日伯友好カップ]

[2005.08.27]
今日のリオは、うす曇の天気で気温は30℃を超え、暑い一日になりました。決勝リーグ最終節の試合で、アントラーズノルテがバングーに1-0で勝ち、Jリーグ選抜はアメリカに2-2の引き分け、アントラーズジュニアユースはマドゥレイラに0-2で敗れました。決勝リーグ3試合の結果は、Jリーグ選抜は2分1敗で勝ち点2で4位、アントラーズジュニアユースは3敗の勝ち点0で4位、アントラーズノルテは1勝2敗で勝ち点3の3位でした。明日は各グループ1位による準決勝が行われ、フラメンゴ対アトレチコ・ミネイロ、ヴァスコ・ダ・ガマ対フルミネンセの組み合わせで戦われます。
Jリーグ選抜の試合は、前半の立ち上がりから互いに攻めあう展開になりました。小さなミスを付いてアメリカが先制しましたが、前半の半ばを過ぎて何度もシュートまで持っていっていたJリーグ選抜の攻撃が実を結び、一気に2点を連続得点して逆転しました。しかし、後半にアメリカの粘りにあい同点とされ、その後はJリーグ選抜が優位に試合を進めたものの得点に至らず2-2のまま試合終了となりました。この試合を含め、ジーコはこの日の日本のチームの全ての試合に出向いて、日本の選手たちの戦いの様子を見守っていました。
Jリーグ選抜チーム 眞藤邦彦監督
「勝たなければいけない相手でしたが、引き分けに終わってしまいました。(前半にゴール前の)連携ミスで失点しましたが、その後に逆転したところは素晴らしいと思います。さらに何回かビッグチャンスがありましたが、追加点を決められませんでした。同点にされた場面はGKのファンブルからでしたが、ミスを責めるよりもそこへ詰めてきていた相手選手にブラジル人のどこがチャンスか嗅ぎ分けて点を取るしたたかさを感じました。結果は残念でしたが、選手たちはチームでの役割を果たす中で個人の特徴を発揮して戦えていたので、このことは大きな成果です。この大会での経験を個人個人が活かして次のステップへつなげて欲しいと思います。また、Jリーグ選抜という混成チームではありましたが、大会で戦う中で積極的なトライでのミスをしても、それを励ましあえるようになってきたこと、選手たちが自分たちで問題を解決しようとする姿勢を持ってきたことには感激しています」
Jリーグ選抜チーム 先発(交代)・得点者
GK 原
DF 酒井、須藤、熊沢、武本
MF 山口、岡本、和田
FW 端戸、辻、前田(比嘉)
得点者 端戸、比嘉
アントラーズジュニアユースは、マドゥレイラにボールキープされゴール前まで何度もボールを運ばれる苦しい展開でしたが、しっかりとした守備で耐えて前半を0-0で終えました。後半に入るとマドゥレイラの前線からのプレスが厳しくなり、2点を奪われました。その後アントラーズジュニアユースは懸命に反撃しましたが、マドゥレイラはうまく守ってそのまま試合を終わらせました。
アントラーズジュニアユース 森島修監督
「3戦全敗の結果に終わってしまいましたが、最終戦で次につながるいい試合ができました。今日の試合にはこれまで控えだった選手たちを先発で起用しましたが、これまでの試合とそん色ないプレーをしてくれていました。たとえベンチにいても全員で戦うというチーム目標を意識して、今日の試合までそれぞれの選手がしっかり準備してくれていたからだと思います。長距離の移動や体格とテクニックに優れたブラジル人のチームを相手にするという厳しい状況でもいいプレーができたので、この大会に参加したことで、選手たちは素晴らしい実戦を積めました」
アントラーズジュニアユース 先発(交代)・得点者
GK 石毛
DF 坂上、藤代、高萩、荒川
MF 浅野(東海林)、花山、飯島、小山
FW 清司、告
得点者 なし
アントラーズノルテは、前半立ち上がりから相手を攻め立て、CKや深い位置でのFKを何度も得ました。前半終了間際にペナルティエリアの右少し前でFKを得て、松枝が中央に流したボールを赤津がダイレクでトシュートして先制しました。後半に入ってもアントラーズノルテは積極的な攻守を展開してリードを守り、1-0でブラジル人チームを相手に嬉しい初勝利を収めました。試合後のクールダウンが終わった後、陽が沈んでかなり暗くなったピッチの上でチーム全員が勝利の雄たけびを上げて、土田監督と宮本コーチ、チームに付いたブラジル人のコーチやスタッフの胴上げが行われました。
アントラーズノルテ 土田哲也監督
「ここまで積み重ねてきたものが結果となって現れた試合だったと思います。70分を通して集中を切らさずにプレーし続けること、常に次のイメージを持ってプレーすることを選手たちはピッチの上で表現してくれました。これまでの2試合で後半の途中にちょっとしたミスから失点してしまっていたことを選手たちは克服し、大きく成長しました。彼らはこの一戦で非常に大きなものを自分たちの手で掴み取ったと思います。貴重な一勝でした」
アントラーズノルテ 先発(交代)・得点者
GK 今橋
DF 望月、黒澤、松枝、郡司
MF 中川、赤津、大内、浅川(山﨑)
FW 小黑(大曽根)、舩橋
得点者 赤津
夜にはCFZが日本とブラジルのチームを招待して、交流パーティーが行われました。選手たちは言葉の壁を感じさせないくらい打ち解けた雰囲気で混ざり合ってパーティーを楽しんでいました。サンバのダンサーを招いたショーではアントラーズの両チームの選手たちが飛び入りし、遠巻きに眺めていた同世代のブラジル人選手たちを圧倒していました。最後にはステージに日本人とブラジル人の選手たちが大勢なだれこんで練り歩くという盛り上がりを迎え、パーティー終了時には記念写真を撮影したり、握手をしたり、お互いに手を振り合って別れを惜しむ姿が見られました。
(文・写真=原修一朗/SRP)
Jリーグ選抜対アメリカ戦
Jリーグ選抜の試合を見守るジーコ
アントラーズジュニアユース対マドゥレイラ戦
バングー戦アントラーズノルテ1-0勝利記念写真
日伯友好パーティー
アントラーズ・サンバ
1a Fase
Grupo A
Grupo B
Grupo C
Grupo D
PORTUGUESA (RJ)
VASCO (RJ)
FLAMENGO (RJ)
FLUMINENSE (RJ)
BOTAFOGO (RJ)
OLARIA (RJ)
CFZ DO RIO (RJ)
MADUREIRA (RJ)
CORINTHIANS (SP)
ATL E TICO M INEIRO (MG)
SENDAS (RJ)
OLARIA (RJ)
GUARANI (SP)
BANGU (RJ)
AM E RICA (RJ)
ICHIKAWA (JAP)
CRUZEIRO (MG)
KASHIMA ANTLERS (JAP)
KASHIMA NORTE (JAP)
SELECAO JAPONESA
1a Fase
Campo 3 - CFZ
Grupo A
Campo 1 - C T
Grupo B
Campo 2 -CT
Grupo C
Campo 1 - C FZ
Grupo D
Campo 3 - C FZ
6a Rodada - 27/08/ 05 - Sabado
09:30
Gr. A
VASCO (RJ)
x
CRUZEIRO (MG)
CT1
11:00
Gr. A
CFZ DO RIO SE (RJ)
x
OLARIA (RJ)
CT1
09:30
Gr. B
KASHIMA ANTLERS (JAP)
x
MADUREIRA (RJ)
CT2
11:00
Gr. B
FLAMENGO (RJ)
x
GUARANI (SP)
CT2
14:30
Gr. C
FLUMINENSE (RJ)
x
CORINTHIANS (SP)
CFZ1
16:00
Gr. C
KASHIMA NORTE (JAP)
x
BANGU (RJ)
CFZ1
14:30
Gr. D
SELECAO JAPONESA
x
AMERICA (RJ)
CFZ3
16:00
Gr. D
BOTAFOGO (RJ)
x
ATLETICO MINEIRO (MG)
CFZ3
……
in [日伯友好カップ]

[2005.08.26]
今日のリオは、やや肌寒い曇りの一日でした。Jリーグ選抜チームがリオの強豪ボタフォゴに激戦の末3-3で引き分けましたが、アントラーズジュニアユースとアントラーズノルテはそれぞれ同じくリオの強豪のフラメンゴに2-5、フルミネンセに2-3で敗れました。
Jリーグ選抜は、前半に先制してからボタフォゴに追いつかれても追加点を加えるという終始試合をリードする展開でしたが、ボタフォゴの粘りにあって引き分けに持ち込まれました。悔しい引き分けですが、勝てる可能性を十分に示しました。
Jリーグ選抜チーム 眞藤邦彦監督
「積極的にプレーできましたが、引き分けに終わりました。やればできると感じ取れる試合でした。相手のセットプレーのうまさから失点してしまいましたが、そこのケアができれば勝ちきれていたと思います。(セットプレーの対応という)選抜チームの弱い部分を突かれてしまいました。勝負所を押さえるブラジルのチームのうまさでしょう。ただし、こちらも(スカウティングで)相手のやり方が分かっていましたので、それを得点につなげることができました。昨日の試合で、チームのひとりひとりが自分の持ち味を出して、それを融合させなければいけないという意識ができたと思います」
Jリーグ選抜チーム 先発(交代)・得点者
GK 野寺
DF 酒井、熊沢、岡本、柳(永田)
MF 山口、高橋、安藤
FW 藤松(端戸)、村上(比嘉)、辻
得点者 藤松、辻、端戸
アントラーズジュニアユースは、意図的とも思えるフラメンゴのウォームアップの遅れにも動じず我慢強く身体を動かしながらキックオフを待ち、先制されたものの前半中ごろからリズムをつかんで同点にしました。後半は、先に3点を失ったものの勝負をあきらめずに1点を取り返しました。さらに攻勢を強めたところで攻め合いとなり、相手にダメ押しの5点目を決められ、試合終了となりました。
アントラーズジュニアユース 森島修監督
「前半立ち上がりからよく試合に集中できていました。いい守備ができていたので、いいリズムで攻撃できていました。先制された後も、取り返そうというひとりひとりの気持ちが強かったことで前半のうちに同点に追いつくことができました。後半もいい状態で入ることができましたが、スタミナが切れて足が止まったことろを相手に突かれました。それでもまた追いつけるチャンスを作っていたので、いいゲームをしていながら結果につなげられず残念です。今日のようないいゲームを明日につなげたいと思います。点差ほどには内容に差のない素晴らしいゲームでした」
アントラーズジュニアユース 先発(交代)・得点者
GK 長峰
DF 坂上、鈴木、東海林、荒川(飯島)
MF 島田、高萩、萩原(花山)、中野
FW 藤代、清司
得点者 清司、中野
アントラーズノルテは、前半から激しい攻撃の応酬となりました。前半は0-0のままでしたが、後半の立ち上がりのビッグチャンスの後に虚を突かれて個人突破で先制されてしまいました。その後2点を加えられてしまいましたが、後半の終盤にFKからボールを押し込んで1点を返すと攻勢になり、さらにPKを得て一旦相手GKにはじかれたところを詰めて得点し、1点差まで追いつきました。しかし、この直後にタイムアップとなり、もう少し時間があればと選手たちは試合後に大変悔しがっていました。
アントラーズノルテ 土田哲也監督
「昨日に引き続き、戦う気持ちを前面に出して選手たちは戦いきりました。相手の攻撃を弾き飛ばす強さ、テクニックのある選手に対してはさんでボールを奪う粘り強さを発揮しました。攻撃においてもサイドから中央からとバランスよくチャンスを作りました。自分たちのちょっとしたミスから受けた速攻で失点したのは残念です。3点奪われてから2点追いついて最後まで勝ちたいという選手たちの姿勢には、頼もしさを感じました。
アントラーズノルテ 先発(交代)・得点者
GK 今橋
DF 望月、黒澤、松枝、手塚(郡司)
MF 中川、赤津、大内、浅川
FW 北島(小黑)(大曽根)、舩橋
得点者 黒澤、大内
また、夜に日本の各チームのスタッフとCFZのスタッフを中心としたブラジル人のチームとで、親善サッカーが行われました。ブラジル人チームには、ジーコとジーコの次男ブルーノ、三男チアゴも参加し、ブラジル人らしいテクニックに秀でたサッカーを展開しました。日本人チームもよく対抗しましたが、8-4でブラジル人チームが勝利を収めました。
明日は決勝リーグ最終節となり、各グループ首位チームが準決勝へ進出します。
(文・写真=原修一朗/SRP)
Jリーグ選抜対ボタフォゴ戦
アントラーズジュニアユース対フラメンゴ戦
アントラーズノルテ対フルミネンセ戦
日伯スタッフ親善サッカー集合写真
日伯スタッフ親善サッカー試合中写真
1a Fase
Grupo A
Grupo B
Grupo C
Grupo D
PORTUGUESA (RJ)
VASCO (RJ)
FLAMENGO (RJ)
FLUMINENSE (RJ)
BOTAFOGO (RJ)
OLARIA (RJ)
CFZ DO RIO (RJ)
MADUREIRA (RJ)
CORINTHIANS (SP)
ATL E TICO M INEIRO (MG)
SENDAS (RJ)
OLARIA (RJ)
GUARANI (SP)
BANGU (RJ)
AM E RICA (RJ)
ICHIKAWA (JAP)
CRUZEIRO (MG)
KASHIMA ANTLERS (JAP)
KASHIMA NORTE (JAP)
SELECAO JAPONESA
1a Fase
Campo 3 - CFZ
Grupo A
Campo 1 - C T
Grupo B
Campo 2 - CT
Grupo C
Campo 1 - C FZ
Grupo D
Campo 3 - C FZ
5a Rodada - 2 6 /08/ 05 - Sexta -feira
09:30
Gr. A
CFZ DO RIO (RJ)
1
x
5
VASCO (RJ)
CT1
11:00
Gr. A
OLARIA (RJ)
1
x
4
CRUZEIRO (MG)
CT1
09:30
Gr. B
MADUREIRA (RJ)
1
x
0
GUARANI (SP)
CT2
11:00
Gr. B
KASHIMA ANTLERS (JAP)
2
x
5
FLAMENGO (RJ)
CT2
14:30
Gr. C
KASHIMA NORTE (JAP)
2
x
3
FLUMINENSE (RJ)
CFZ1
16:00
Gr. C
BANGU (RJ)
0
x
0
CORINTHIANS (SP)
CFZ1
14:30
Gr. D
AMERICA (RJ)
0
x
1
ATLETICO MINEIRO (MG)
CFZ3
16:00
Gr. D
SELECAO JAPONESA
3
x
3
BOTAFOGO (RJ)
CFZ3
……
in [日伯友好カップ]

[2005.08.25]
今日のリオは、昨日から一転して冷たい雨が降る天気となりました。この冬の季節の強風の翌日は、寒気が流れ込んで天気が崩れることがよくあるそうです。今日は決勝リーグ8試合が行われ、残念ながら日本から参加の3チームは全て敗れてしまいました。
Jリーグ選抜は、アトレチコ・ミネイロと戦いました。前半は0-1で折り返しましたが、後半に入って3連続失点して突き放されてしまいました。しかし、あきらめず戦い、後半終了間際に1点を返して意地を見せました。
Jリーグ選抜チーム 眞藤邦彦監督
「相手の速さや強さに対して気持ち負けしてしまいました。前半は戦えていましたが、後半に少しずつひとりひとりの気持ちがひるんで来たことが得点差に現れたと思います」
Jリーグ選抜チーム 先発(交代)・得点者
GK 原
DF 永田、須藤、武本、柳
MF 岡本、田仲、比嘉(高橋)、和田
FW 端戸、前田
得点者 前田
アントラーズジュニアユースは、グアラニとの対戦でした。前半はやや押されていたものの互角の戦いを展開して0-1でした。しかし、後半の立ち上がりから連続でセットプレーから失点してしまい、0-5まで離されてしまいましたが、後半の残り10分くいらいからはペースを握って攻勢となり、ロスタイムに1点を返しました。
アントラーズジュニアユース 森島修監督
「前半立ち上がりから守備ではボールへのプレッシャーやアプローチの速さは出せていました。攻撃では、前が詰まったときに横から素早く縦へ出すリズムはうまくいっていたと思います。最初の失点は、相手のスルーに引っ掛かってシュートまで持ち込まれて、こぼれ球を決められてしまいました。ただ、前半は互角に戦えていました。ところが、後半への入り方がよくなかったのか、セットプレーで連続失点してしまいました。しかし、最後にCKから1点を返せたことは明日以降の戦いにつながると思います。人に対するマーキングを修正すれば十分戦えると思うので、がんばります」
アントラーズジュニアユース 先発(交代)・得点者
GK 長峰
DF 坂上、鈴木、東海林、荒川
MF 島田、高萩、萩原(飯島)、中野
FW 藤代、清司
得点者 高萩
アントラーズノルテは、コリンチャンスとの試合に臨みました。互角に戦って0-0で迎えた後半の早い時間帯にゴールポストをたたく惜しいシュートがありましたが、その直後に失点してしまいました。その後、ゴールの裏を抜けたように見えた相手のシュートにゴールが認められました。FKから1点を返しましたが、コリンチャンスの反撃を抑えきれず、試合終了間際に立て続けに2失点してしまいました。
アントラーズノルテ 土田哲也監督
「残念なのは、2失点目がジャッジミスだったことと3失点のすぐ後に試合に集中しきれずに4点目を失ったこと。しかし、ブラジルでもトップクラスのチームと内容的に互角に戦えたことは大きな収穫です。失敗を恐れずに戦い抜いた選手たちを褒めてあげたいと思います。内容が結果に現れなかった悔しさを明日以降の戦いでぶつけたいと思います」
アントラーズノルテ 先発(交代)・得点者
GK 今橋
DF 望月、黒澤、松枝、郡司
MF 中川、赤津、大内、浅川
FW 北島(山﨑)、舩橋
得点者 松枝
(文・写真=原修一朗/SRP)
Jリーグ選抜対アトレチコ・ミネイロ戦
アントラーズジュニアユース対グアラニ戦
アントラーズノルテ対コリンチャンス戦
Tabela Completa
1a Fase
Grupo A
Grupo B
Grupo C
Grupo D
PORTUGUESA (RJ)
VASCO (RJ)
FLAMENGO (RJ)
FLUMINENSE (RJ)
BOTAFOGO (RJ)
OLARIA (RJ)
CFZ DO RIO (RJ)
MADUREIRA (RJ)
CORINTHIANS (SP)
ATL E TICO M INEIRO (MG)
SENDAS (RJ)
OLARIA (RJ)
GUARANI (SP)
BANGU (RJ)
AM E RICA (RJ)
ICHIKAWA (JAP)
CRUZEIRO (MG)
KASHIMA ANTLERS (JAP)
KASHIMA NORTE (JAP)
SELECAO JAPONESA
1a Fase
Campo 3 - CFZ
Grupo A
Campo 1 - C T
Grupo B
Campo 2- CT
Grupo C
Campo 1 - C FZ
Grupo D
Campo 3 - C FZ
4a Rodada - 25/08/ 05 - Quinta - feira
09:30
Gr. A
CFZ DO RIO (RJ)
2
x
1
CRUZEIRO (MG)
CT1
11:00
Gr. A
VASCO (RJ)
3
x
4
OLARIA (RJ)
CT1
09:30
Gr. B
FLAMENGO (RJ)
0
x
0
MADUREIRA (RJ)
CT2
11:00
Gr. B
KASHIMA ANTLERS (JAP)
0
x
5
GUARANI (SP)
CT2
14:30
Gr. C
FLUMINENSE (RJ)
0
x
0
BANGU (RJ)
CFZ1
16:00
Gr. C
KASHIMA NORTE (JAP)
1
x
4
CORINTHIANS (SP)
CFZ1
14:30
Gr. D
SELECAO JAPONESA
1
x
4
ATLETICO MINEIRO (MG)
CFZ3
16:00
Gr. D
BOTAFOGO (RJ)
2
x
2
AMERICA (RJ)
CFZ3
……
in [日伯友好カップ]

[2005.08.24]
今日のリオは、朝から気温は20度を上回り、日中は強風が吹いていましたが最高気温が30度を超える暑い日になりました。公式戦を明日に控えたU-15Jリーグ選抜、鹿島アントラーズジュニアユース、鹿島アントラーズノルテの3チームは、大会へ向けてそれぞれの調整を行いました。
Jリーグ選抜は、午前と午後にそれぞれ2時間程度のトレーニングをジーコサッカーセンター(CFZ)で行いました。練習試合は行わず、短い準備期間で試合に臨む混成チームの難しさは、チームとしての共通理解をトレーニングとミーティングで徹底することで乗り切る構えです。
Jリーグ選抜チーム 眞藤邦彦監督
「Jリーグにより今回の活動が企画されたことは、この年代にとって大変ありがたいことだと考えています。U-15日本代表チームの活動に貢献できることを念頭において、(U-15日本代表の)城福監督とも相談をして選手選抜を行いました。U-15日本代表チームと同じ戦い方を基準にチーム作りをしていますので、チームの方向性は明確です。この短い期間でどこまでできるかがポイントになります。今回選抜されたメンバーは、U-15日本代表のラージグループに入っている選手たちで、この大会に参加することでひとりでも多くU-15日本代表で活躍して欲しいと思います。海外遠征の環境の中でレベルの高いブラジルのチームと戦うことの意義は大きいでしょう。こちらの食事やピッチに慣れるのは問題ないと思いますが、日本と比べて空気が乾燥していることに一番注意が必要だと感じています」 アントラーズジュニアユースは、午前にCFZでCFZインファンチルと対戦しました。前半は優位に試合を進め1-0で折り返したものの、後半に1点を返され、1-1の同点に終わりました。午後は、試合会場となるトレーニングセンター第2ピッチを視察し、明日からの公式戦に備えました。
アントラーズジュニアユース 森島修監督
「昨日リオに到着してから今日までの選手たちの動きを見ていて、少し体力面が落ちているかなと感じています。長距離の移動が影響しているのでしょう。今日の練習試合でも、前半はいい感じでプレーできていましたが、後半に入ってからスタミナが切れて動きが落ちてしまいました。気候も例年より暑いように感じました。しかし、練習試合を通して全体としてプレーはよくできていたと思います。いまのチームに突出した個人はいませんが、チームとしてのまとまりはいいので、体力的な不安は精神的な強さで克服して、全員でまとまって戦ってぜひ結晶トーナメント進出を果たしたいと思います」
アントラーズノルテは、午前を休息にあて、午後にトレーニングを行いました。選手たち全員が昨日の歓迎式でジーコから手渡されたトレーニングキットに入っていたCFZの赤いウェアを着ました。CFZのブラジル人コーチ2名からの指導も受け、戦う態勢に入っていました。
アントラーズノルテ 土田哲也監督
「昨日の練習試合はリオへ着いてすぐだったのでコンディションはよくなく、前半は身体も頭も動きが遅くてやりにくそうでした。しかし、後半に入って徐々に状態がよくなってきて、皆がうまく動けるようになっていました。練習試合には勝ったものの、ブラジルまで来たのですから、コンディションが悪いなりにも持てる力を全て出すという気持ちがまだ物足りないということは選手たちに伝えました。今日はブラジル人のコーチも入ったトレーニングでしたので、選手たちはよい刺激を受けていたと思います。明日からのゲームを全力で戦ってくれることを期待します」
また、決勝リーグ開始を明日に控えて、CFZ中央棟のロビーに表彰トロフィーが展示されました。優勝トロフィーは高さ1メートルを超える立派なもので、毎年この優勝トロフィーを獲得するために日伯の強豪チームが激戦を繰り広げます。優勝チームの喜びようは爆発的で、今年はジーコがプレゼンターになるので一層盛り上がることになるでしょう。
明日は、決勝リーグ第1節の8試合が行われます。
(文・写真=原修一朗/SRP)
トレーニングを行うJリーグ選抜チーム眞藤監督
練習試合の戦況を見つめるアントラーズジュニアユース森島監督
トレーニングで指示を出すアントラーズノルテ土田監督
ジーコカップ表彰トロフィーの展示
……
in [日伯友好カップ]

[2005.08.23]
この10年にわたり立岡先生はジーコサッカーセンターに中学生のチームを連れてきている。当初はクリニックであったが1998年の大会の第一回より全て参加している。チームは学校に所属する選手の中から選抜し編成されている。翌週に日本での大会があるために市川トレセンは予選リーグのみの参加となる。
今回の大会ではブラジルのチームポルトゲーザ相手に1勝した。監督は練習の合間にサイトのインタビューに答えてくれた。
サイトー毎年参加されるこの大会の魅力はなんですか?
立岡先生ーまずこの大会では国際的なリズムでどう試合をするかと感じることと海外のチームと戦う経験を得る事ができると思います。またこうした機会を得て日本のチームの団結が得られます。サッカーに必要な基本を学ぶ為にもここに来ています。
サイトー選手はこの1週間で深くお互いを知る事になるのですね?
立岡先生ー実際にはこの大会にだけ集まるのではなく、もう何度も練習したりしています。このキャンプを終えまたそれぞれ学校に帰ります。必要な時期にまた集合し地域の大会に出場したりします。
サイトー市川トレセンにおいて立岡先生の最大の目的は大会で競うことですか?それとも選手の育成ですか?
立岡先生ー根本的には選手育成です。この場合に市川トレセンは一番底辺の位置にいます。子供達は小さいときからサッカーを始めています。基本的には学校での活動が主ですが、その中から有望な子を見つけ基本的な部分を教え、体力も強くさせていきます。
サイトー市川トレセンが参加する最大の大会はどれですか?
立岡先生ー現在はこの日伯友好カップです。日本ではトレセン同士地域での大会があります。子供達はブラジルに来る為に学校の中から14歳で選出されます。
サイトーブラジルの選手が日本の選手から学ぶとしたらどんな事でしょうか?
立岡先生ー規律の面でしょうか。例えばベンチで物を整頓しておく、ゴミが落ちていたら拾ってゴミ箱に入れるとか。しかし日本人の方が学ぶ事がたくさんあります。
……
in [日伯友好カップ]

[2005.08.23]
前日に成田を出発したU-15Jリーグ選抜、鹿島アントラーズジュニアユース、鹿島アントラーズノルテの3チームが現地時間午前にリオデジャネイロへ到着し、午後にはジーコ参加の歓迎式に出席しました。
ジーコサッカーセンター(CFZ)で行われた歓迎式は、Jリーグ選抜が先に、その後アントラーズ2チームが合同で行われました。式ではまずジーコが挨拶し、年々大会のレベルが上がっていること、そのため今大会もフラメンゴやヴァスコ・ダ・ガマといったリオ州の強豪のみならず、サンパウロ州から2チーム(コリンチャンスとグアラニ)、ミナスジェライス州から2チーム(クルゼイロとアトレチコ・ミネイロ)といった州を代表するような強豪チームが遠路はるばる集まってきていること、そのため日本のチームにとって単にアウェイという条件以上に厳しい戦いになることを真剣な表情で選手たちへ語りかけました。この大会での経験を活かして将来は日本のサッカーを背負って立つ選手になって欲しいという希望を伝えた後、ジーコの表情は柔和になり、日本語を交えて笑顔でトレーニングキットを各選手へ手渡しました。トレーニングキットの中身は、本人の写真付き身分証明カードとCFZロゴの入ったトレーニングウェア一式など。このジーコとの対面は、選手たちに特別な印象を与えたことでしょう。
歓迎式後はCFZ内のピッチでJリーグ選抜とアントラーズジュニアユースはそれぞれ単独でのトレーニングを、アントラーズノルテはCFZミリンとの練習試合を行いました。
赤、紫、青、黄、などなど。チームで揃えた緑のシャツと紺のパンツからトレーニングウェアに着替えたJリーグ選抜の選手たちは、とてもカラフルでした。それぞれの選手が普段のトレーニングで着ているJクラブのウェアが、ピッチの上を行き交いました。この不揃いは、リーグ選抜チームであることを視覚から理解させてくれます。2日後の公式戦でのユニフォームは、不揃いからの融合を色覚だけでなくプレーでも表現してくれるでしょう。
笑顔が初めて着る青いCFZのウェアに映えました。アントラーズジュニアユースは、早速ジーコから手渡されたトレーニングキットを使用しました。サッカー王国ブラジルでの初練習の嬉しさもあるのでしょう。地球の裏側までの長距離移動と昼夜逆転の時差に打ち克つには、心が身体を前向きにさせる最高の状況のはずです。
アントラーズノルテは、CFZミリンといきなりの練習試合。土田監督は、厳しい状況からの馴化を選択しました。眠い身体と頭を試合で起こす目標は、2-1での勝利というよい結果も生み出しました。今夜、選手たちは全員疲れきって熟睡するはずです。そこからのコンディション調整に、土田監督が積み重ねたこの大会での経験が活かされるでしょう。
公式戦開始前日の明日、各チームはそれぞれのトレーニングとコンディショニングを行います。
(文・写真=原修一朗/SRP)
鹿島アントラーズジュニアユースのトレーニング
鹿島アントラーズノルテ練習試合
Jリーグ選抜の歓迎式で挨拶するジーコ
歓迎式でトレーニングキットを渡すジーコ
Jリーグ選抜のトレーニング
……
in [日伯友好カップ]

[2005.08.22]
日伯友好カップの恒例である終了式に於いて、今回はジーコも立ち会って市川トレセンにとっては特別な日となった。今から10年前1996年に市川トレセンはジーコセンターで1回目のクリニックを行なった。その10周年にはジーコより立岡先生に記念のプレートが贈呈される事となった。
「立岡先生が率いる市川は毎年連続で8月はこの大会に参加する努力を惜しまなかった。私はこの大会の源ともなった、こうした計り知れない努力に感謝したい。自分が市川に行ったときにも皆さんは歓迎してくれました。市川のチームにはこの大会での目的を達成していると期待したい」とジーコはコメントした。
立岡先生はジーコ及びジーコセンターのスタッフに謝辞を述べた。
「今までにブラジルに来た選手の中からJリーグや代表選手にまでなった者もいます。このキャンプの成果が出ていると思います。ジーコがいつも言うようにたくさん練習する事、成果が出ることはどんどんくり返す事を自分も実践して来たつもりです。自分たちはこのジーコセンターに毎年来ていますが今後も来たいと思っています。自分たちは良く迎えてもらいたくさん学ぶ事が出来ました。感謝するとともにまた来年お会いしたいと思います」
今回の滞在中は運営責任者のシモーエス氏を先頭にデラシー、マルシオの2人のコーチが指導にあたった。
……
in [日伯友好カップ]

[2005.08.22]
大会3日目の1次リーグ最終節。市川トレセンはポルトゲーザに3-1で勝利を収め、1勝2敗(勝ち点3)の3位で大会を終えた。オラリアは3戦全勝で1位となり、決勝リーグへ進出を決めた。
リオでの最終日の今日、毎朝散歩する宿泊ホテルに近いバハ・ダ・チジュカ海岸で市川トレセンの選手たちは浜砂をペットボトルに詰め込んだ。昨日まで公式戦2連敗。しかも大差をつけられて敗れていた。最初はとまどっていた日本とブラジルのサッカーの違いにも慣れ、前日のセンダス戦ではスコアには現れない力強い反撃が見られた。持ち帰る砂に染みた思い出を悔しさだけにするのか、勝利の喜びも加えるのか。決意を持って最後の試合に臨んだ。
市川トレセンは、前半開始からしばらくポルトゲーザにボールを支配され、厳しい立ち上がり。しかし、我慢を重ねて市川トレセンに流れが傾いた最初のチャンスを活かしてフリーキックから先制点を奪った。その後もポルトゲーザがやや優位に試合を進めるが、市川トレセンはチームが一丸になって積極的な攻守を展開した。後半に入るとじれたポルトゲーザの守備の乱れを突いて2点を追加。その後の相手の反撃を1点に抑えた。3点以上得点してブラジルチームに公式戦で勝つのは、初めて。喜びは、格別なものになった。
試合後の終了式にはジーコが参加。市川トレセンの大会参加継続と今大会での健闘を讃え、選手ひとりひとりに終了証を手渡した。
市川トレセンは、午後9時50分の便でリオデジャネイロを出発。成田空港への到着は、24日午後の予定。 23日には入れ替わりにU-15Jリーグ選抜、鹿島アントラーズジュニアユース、鹿島アントラーズノルテの3チームがリオデジャネイロに到着の予定。
決勝リーグは、25日から開始される。
市川トレセン 立岡康徳監督
「公式戦1試合目は、ブラジルの同年代のサッカーの違いに慣れていない中で自分たちに足りない部分を徹底的に突かれて大敗しました。2試合目でも、後半中頃から失点が連続してしまうい、ブラジルの選手と比べ体力と集中力がその時間帯で及ばなかったことを反省してしています。しかし、それまでの反省点をゲームの中で意識して戦うことはできていました。3試合目は、相手を上回る負けない気持ち、ボールを奪う気持ちが選手たちに見られました。もっとマークを厳しくすべき、チームプレーの上で1対1になった状況での強さをもっと持つべきというデラシウコーチの指摘をこの試合ではしっかり実践できたと思います。この大会で、プレーの背景になっている日本とブラジルの社会の違いを選手たちはプレーを通して感じたと思います。なの
で、選手たちにはブラジルでの経験をあらゆる面で今後に活かして欲しいと話しました」
市川トレセン キャプテン 工藤大志選手
「大敗の連続で精神的に追い詰められました。日本で普通にドリブルで抜けるところが、ブラジルでは相手の長い足にボールを奪われました。ポルトゲーザ戦は、ブラジル最後の試合だったので勝ちたい気持ちが強くて勝てたんだと思います。この試合で1点取ったこと、この試合の後でジーコとツーショット写真を撮ったことが最高の思い出です」
市川トレセン DF 藤田亘選手
「ブラジルの選手は、筋肉のつき方が凄かったです。日本では負けない自信のあるフィジカルで自分以上の選手が多くて、競り合いに苦戦しました。それと、一発でボールを奪いに行くとかわされてしまいました。今日は、イエローカードは貰いましたが、リードしている状況での時間の使い方を賢くやれたと思います。それまでよりずっと厳しい守備もしました。今日勝てたのは、中盤や前の選手も一緒になっていい守備ができたからだと思います。この遠征で強く印象に残ったのは、ホテルでいつも出てきたオレンジの生ジュースのおいしさと1点取ったことです」
市川トレセン MF 竹下光選手
「昨日の夜にキャプテンの部屋に皆が自然に集まって、最後の試合に絶対に勝とうという気持ちを持とうということと、攻撃では個人でドリブル突破しようとするよりもチームで戦おうという話をしました。スピードや高さではブラジルの選手についていけなかったので、皆で声を出し合って気持ちを上げていきました。今日の試合で試合終了のホイッスルを聞いたときが最高の瞬間でした。(ホテルのビュッフェの)食事でおいしかったものをこっそり部屋へ持ち帰って食べたことがブラジル遠征のいい思い出です。プリンやパンがおいしかったです」
市川トレセン FW 矢部慶選手
「ブラジルの選手は、デカイ、足が長い、速いと3つ揃った選手が多かったです。日本だと全部持ってる選手はあまりいません。最初の試合のウォームアップのときから、こんな選手を相手に試合をするのは簡単なことじゃないなと思いました。FWとしては、ひとりで相手を抜けないのでチームプレーで戦うことを意識しました。クサビでボールを受けたときには、後ろから大きな身体でガツンと厳しい当たりがきました。自分(53Kg)よりずっと身体が大きくて相手のDFは80Kgくらいあったんじゃないかと思います。今日の試合は、ボールが来たときのお互いのサポートがうまくできていたと思います。最後の試合で勝てたことが一番よかったです」
(文・写真=原修一朗/SRP)
毎朝散歩した海岸の砂を持ち帰る市川トレセン
ポルトゲーザ戦2得点の市川トレセン小貫選手
ポルトゲーザ戦を3-1で勝利の市川トレセン
市川トレセン終了式でジーコが挨拶
8月20日 1次リーグ 第1節
センダス 2-0 ポルトゲーザ
市川トレセン 1-7 オラリア
<市川トレセン先発(交代)メンバー>
GK 阿部(原田)
DF 服部(鈴木)
藤田
原
MF 小貫
小園
石原(中村)
安部
竹下(田沢)
FW 矢部
工藤(直井)
<市川トレセン得点者>
藤田
8月21日 1次リーグ 第2節
市川トレセン 0-7 センダス
オラリア 4-0 ポルトゲーザ
<市川トレセン先発(交代)メンバー>
GK 阿部(原田)
DF 服部(鈴木)
藤田
原
MF 小貫
小園
竹下
安部
工藤(石原)
FW 矢部(田沢)
直井(中村)
<市川トレセン得点者>
なし
8月22日 1次リーグ 第3節
市川トレセン 3-1 ポルトゲーザ
オラリア 2-1 センダス
<市川トレセン先発(交代)メンバー>
GK 原田(阿部)
DF 鈴木(服部)
原
中村(藤田)
MF 田沢(石原)
小園
竹下
安部
工藤
FW 小貫
矢部(直井)
<市川トレセン得点者>
工藤、小貫×2
……
in [日伯友好カップ]

[2005.08.20]
COPA DA AMIZADE: UM TORNEIO DE ALTO NIVEL
Por Dr. Antonio Simoes
今週からジーコサッカーセンターに於いて今年で連続8回目を数える日伯友好カップが開催されている。ここでの優勝トロフィーはインファンチル(U-14,15)のカテゴリーで現実的にその目標レベルを確認できる大会である。
同時に当然の事であるが、この大会を開催する為には移動や滞在費の為に高い経費がかかり、運営が困難である事も事実である。それは日本のチーム、サンパウロ州、ミナス州のチームにとっても同様のことが言える。
しかしながらその諸経費、運営費、レフリー費用、優勝等のトロフィー・メダル、警備・運営スタッフ、用具、食事交通費、シュハスコパーテイー費用、招待チームのコストは参加するクラブからではなくジーコセンター側で負担している。この大会運営ははもちろんジーコも加わってされている。
現在19チームが参加するがそれは約100名のコーチ、480名の選手であり、更に25人のレフリー、30名のサポートスタッフ、ジーコセンターのスタッフも動員している。そして救急車も配備している。会場はジーコセンターとトレーニングセンターの二箇所である。ジーコ自身の努力と献身によりこの大会の規模や重要性が上ってきている。日本のチームは23日に来て29日には帰らなくてはならない。日伯友好カップの成功は否定できない。それでなければ8回も続けて来れなかったであろう。リオ州、サンパウロ州、ミナス州そして日本のチームが参加して来た。今回も今まで同様高いレベルのサッカーをピッチ上で繰り広げられる事を期待したい。
……
in [日伯友好カップ]

[2005.08.16]
インファンチル(中学生)年代の育成強化と大会を通しての日伯交流を目的とするサッカー大会「日伯友好カップ」の第8回大会が8月20日からブラジル・リオデジャネイロ市郊外のジーコサッカーセンターで開催される。
この大会に参加する市川トレセンは、伊藤幸仁(ゆきひと)団長、清水豪晴(ひではる)コーチと16名の選手が8月15日夜に成田空港を出発。約27時間かけてリオデジャネイロ国際空港に到着し、先乗りしていた立岡康徳監督が空港で出迎えた。この日のリオデジャネイロは晴れで、最高気温31℃、最低気温16℃の予報。南半球にあるため日本とは季節が逆で、今は冬の寒さで最も冷え込む時期に当たるが、日中は日本の夏の服装でちょうどいいくらいだった。
市川トレセンは空港から宿泊ホテルへ移動し、ホテルでの昼食後しばらくしてジーコサッカーセンターへ向かった。ジーコサッカーセンターでは、まず開校式が行われ、アントニオ・シモエス社長代行による挨拶とスタッフ紹介の後に大会キットがシモエス社長代理から選手全員に手渡された。移動続きの長旅で開校式ではやや疲れた表情をしていた選手たちだったが、その後のトレーニングでは明るい笑顔が戻ってきた。明日から2日間のトレーニングと練習試合を経て20日から公式戦を戦う。
立岡康徳監督
「市川トレセンとしてブラジル遠征を始めて今年で10年目です。長いようで、あっと言う間でした。開校式でシモエスさんからねぎらいの言葉を貰いましたが、周囲の皆さんのご協力があってのことです。今年でひとつの区切りになるという気持ちでいますが、このタイミングでチームの監督をする巡り合わせとなりましたので、チーム全体のレベルが平均して高い今大会は全勝を狙いたいと思います」
キャプテン工藤大志選手
「初めての海外遠征で、(途中給油地の)ロサンゼルスあたりから”長いな”と思いました。今日は、身体がきつくて足が重く感じました。それに、(ジーコサッカーセンターの)芝生が深くて、一球一球が重い。家族からは”頑張ってきて”と送り出されましたが、この遠征ではブラジル人としゃべってみることと大会で1点を取ることを目標にしています」
次回レポートは、8月22日に市川トレセンの予選リーグ3試合をまとめてお伝えします。
(文・写真=原修一朗/SRP)
……
in [日伯友好カップ]

[2005.08.07]
次の8月20日、ジーコサッカーセンターにおいて8回目を数える日伯友好カップが始まる。この大会は15歳以下(U-15)インファンチール・カテゴリーで二つの国の選手たちが集う。そしてブラジルと日本の少年たちに良い体験を与える機会となる。大会の始まりとなったのは鹿島アントラーズとジーコサッカーセンターのタイアップで8月に少年たちの研修を行っていたが、単に研修だけでなく、大会を設定する事で内容を濃くするために始まったもの。現在は、日本だけでなくブラジルでも伝統的な大会となっている。
ここ7年の間で、ジーコが作ったCFZ・ド・リオのチームが優勝したのは2003年の一度だけでその時の監督はキッカだった。ヴァスコが唯一2度優勝トロフィーを勝ち取っている。2001年と2004年度で現在チャンピオンである。それ以外の大会で優勝しているのはボタフォゴ、フラメンゴ、コリンチアンスとアトレチコ・ミネイロである。日本からのチームは未だに決勝トーナメントまで進出できていない。
;しかし、昨年度はU-15日本代表がもう少しで予選を突破出きるところまで行った。
今年の組み合わせも決まり、出場チームは昨年度と同じである。予選リーグでは千葉の市川トレセンが参加するが、オラリア、ポルトゲーザとセンダスの4チームが競う。
その内の1位のチームがグループリーグへ進む。グループリーグでは:グループA;CFZ、ヴァスコ、クルゼイロと1次予選の1位チーム。グループB;フラメンゴ、マドレイラ、グアラニと鹿島アントラーズ。グループC;フルミネンセ、バングー、コリンチアンスと鹿島ノルテ。グループD;ボタフォゴ、アメリカ、アトレチコ・ミネイロとU-15Jリーグ選抜。
各グループの1位が日伯友好カップの準決勝に進出することになるが、それは一発勝負となる。8月29日に決勝を行い今年度の優勝者が決まる。試合時間は70分。このサイトでも大会の情報を提供する事にしてます。
……
in [日伯友好カップ]
