2005.8.24 日伯友好カップ現地レポート
[2005.08.24]
今日のリオは、朝から気温は20度を上回り、日中は強風が吹いていましたが最高気温が30度を超える暑い日になりました。公式戦を明日に控えたU-15Jリーグ選抜、鹿島アントラーズジュニアユース、鹿島アントラーズノルテの3チームは、大会へ向けてそれぞれの調整を行いました。
Jリーグ選抜は、午前と午後にそれぞれ2時間程度のトレーニングをジーコサッカーセンター(CFZ)で行いました。練習試合は行わず、短い準備期間で試合に臨む混成チームの難しさは、チームとしての共通理解をトレーニングとミーティングで徹底することで乗り切る構えです。
Jリーグ選抜チーム 眞藤邦彦監督
「Jリーグにより今回の活動が企画されたことは、この年代にとって大変ありがたいことだと考えています。U-15日本代表チームの活動に貢献できることを念頭において、(U-15日本代表の)城福監督とも相談をして選手選抜を行いました。U-15日本代表チームと同じ戦い方を基準にチーム作りをしていますので、チームの方向性は明確です。この短い期間でどこまでできるかがポイントになります。今回選抜されたメンバーは、U-15日本代表のラージグループに入っている選手たちで、この大会に参加することでひとりでも多くU-15日本代表で活躍して欲しいと思います。海外遠征の環境の中でレベルの高いブラジルのチームと戦うことの意義は大きいでしょう。こちらの食事やピッチに慣れるのは問題ないと思いますが、日本と比べて空気が乾燥していることに一番注意が必要だと感じています」
アントラーズジュニアユースは、午前にCFZでCFZインファンチルと対戦しました。前半は優位に試合を進め1-0で折り返したものの、後半に1点を返され、1-1の同点に終わりました。午後は、試合会場となるトレーニングセンター第2ピッチを視察し、明日からの公式戦に備えました。
アントラーズジュニアユース 森島修監督
「昨日リオに到着してから今日までの選手たちの動きを見ていて、少し体力面が落ちているかなと感じています。長距離の移動が影響しているのでしょう。今日の練習試合でも、前半はいい感じでプレーできていましたが、後半に入ってからスタミナが切れて動きが落ちてしまいました。気候も例年より暑いように感じました。しかし、練習試合を通して全体としてプレーはよくできていたと思います。いまのチームに突出した個人はいませんが、チームとしてのまとまりはいいので、体力的な不安は精神的な強さで克服して、全員でまとまって戦ってぜひ結晶トーナメント進出を果たしたいと思います」
アントラーズノルテは、午前を休息にあて、午後にトレーニングを行いました。選手たち全員が昨日の歓迎式でジーコから手渡されたトレーニングキットに入っていたCFZの赤いウェアを着ました。CFZのブラジル人コーチ2名からの指導も受け、戦う態勢に入っていました。
アントラーズノルテ 土田哲也監督
「昨日の練習試合はリオへ着いてすぐだったのでコンディションはよくなく、前半は身体も頭も動きが遅くてやりにくそうでした。しかし、後半に入って徐々に状態がよくなってきて、皆がうまく動けるようになっていました。練習試合には勝ったものの、ブラジルまで来たのですから、コンディションが悪いなりにも持てる力を全て出すという気持ちがまだ物足りないということは選手たちに伝えました。今日はブラジル人のコーチも入ったトレーニングでしたので、選手たちはよい刺激を受けていたと思います。明日からのゲームを全力で戦ってくれることを期待します」
また、決勝リーグ開始を明日に控えて、CFZ中央棟のロビーに表彰トロフィーが展示されました。優勝トロフィーは高さ1メートルを超える立派なもので、毎年この優勝トロフィーを獲得するために日伯の強豪チームが激戦を繰り広げます。優勝チームの喜びようは爆発的で、今年はジーコがプレゼンターになるので一層盛り上がることになるでしょう。
明日は、決勝リーグ第1節の8試合が行われます。
(文・写真=原修一朗/SRP)
トレーニングを行うJリーグ選抜チーム眞藤監督
練習試合の戦況を見つめるアントラーズジュニアユース森島監督
トレーニングで指示を出すアントラーズノルテ土田監督
ジーコカップ表彰トロフィーの展示