日伯友好カップ

2005.8.22 日伯友好カップ現地レポート

[2005.08.22]

大会3日目の1次リーグ最終節。市川トレセンはポルトゲーザに3-1で勝利を収め、1勝2敗(勝ち点3)の3位で大会を終えた。オラリアは3戦全勝で1位となり、決勝リーグへ進出を決めた。

リオでの最終日の今日、毎朝散歩する宿泊ホテルに近いバハ・ダ・チジュカ海岸で市川トレセンの選手たちは浜砂をペットボトルに詰め込んだ。昨日まで公式戦2連敗。しかも大差をつけられて敗れていた。最初はとまどっていた日本とブラジルのサッカーの違いにも慣れ、前日のセンダス戦ではスコアには現れない力強い反撃が見られた。持ち帰る砂に染みた思い出を悔しさだけにするのか、勝利の喜びも加えるのか。決意を持って最後の試合に臨んだ。

市川トレセンは、前半開始からしばらくポルトゲーザにボールを支配され、厳しい立ち上がり。しかし、我慢を重ねて市川トレセンに流れが傾いた最初のチャンスを活かしてフリーキックから先制点を奪った。その後もポルトゲーザがやや優位に試合を進めるが、市川トレセンはチームが一丸になって積極的な攻守を展開した。後半に入るとじれたポルトゲーザの守備の乱れを突いて2点を追加。その後の相手の反撃を1点に抑えた。3点以上得点してブラジルチームに公式戦で勝つのは、初めて。喜びは、格別なものになった。

試合後の終了式にはジーコが参加。市川トレセンの大会参加継続と今大会での健闘を讃え、選手ひとりひとりに終了証を手渡した。

市川トレセンは、午後9時50分の便でリオデジャネイロを出発。成田空港への到着は、24日午後の予定。 23日には入れ替わりにU-15Jリーグ選抜、鹿島アントラーズジュニアユース、鹿島アントラーズノルテの3チームがリオデジャネイロに到着の予定。
決勝リーグは、25日から開始される。

市川トレセン 立岡康徳監督

「公式戦1試合目は、ブラジルの同年代のサッカーの違いに慣れていない中で自分たちに足りない部分を徹底的に突かれて大敗しました。2試合目でも、後半中頃から失点が連続してしまうい、ブラジルの選手と比べ体力と集中力がその時間帯で及ばなかったことを反省してしています。しかし、それまでの反省点をゲームの中で意識して戦うことはできていました。3試合目は、相手を上回る負けない気持ち、ボールを奪う気持ちが選手たちに見られました。もっとマークを厳しくすべき、チームプレーの上で1対1になった状況での強さをもっと持つべきというデラシウコーチの指摘をこの試合ではしっかり実践できたと思います。この大会で、プレーの背景になっている日本とブラジルの社会の違いを選手たちはプレーを通して感じたと思います。なの
で、選手たちにはブラジルでの経験をあらゆる面で今後に活かして欲しいと話しました」

市川トレセン キャプテン 工藤大志選手

「大敗の連続で精神的に追い詰められました。日本で普通にドリブルで抜けるところが、ブラジルでは相手の長い足にボールを奪われました。ポルトゲーザ戦は、ブラジル最後の試合だったので勝ちたい気持ちが強くて勝てたんだと思います。この試合で1点取ったこと、この試合の後でジーコとツーショット写真を撮ったことが最高の思い出です」

市川トレセン DF 藤田亘選手

「ブラジルの選手は、筋肉のつき方が凄かったです。日本では負けない自信のあるフィジカルで自分以上の選手が多くて、競り合いに苦戦しました。それと、一発でボールを奪いに行くとかわされてしまいました。今日は、イエローカードは貰いましたが、リードしている状況での時間の使い方を賢くやれたと思います。それまでよりずっと厳しい守備もしました。今日勝てたのは、中盤や前の選手も一緒になっていい守備ができたからだと思います。この遠征で強く印象に残ったのは、ホテルでいつも出てきたオレンジの生ジュースのおいしさと1点取ったことです」

市川トレセン MF 竹下光選手

「昨日の夜にキャプテンの部屋に皆が自然に集まって、最後の試合に絶対に勝とうという気持ちを持とうということと、攻撃では個人でドリブル突破しようとするよりもチームで戦おうという話をしました。スピードや高さではブラジルの選手についていけなかったので、皆で声を出し合って気持ちを上げていきました。今日の試合で試合終了のホイッスルを聞いたときが最高の瞬間でした。(ホテルのビュッフェの)食事でおいしかったものをこっそり部屋へ持ち帰って食べたことがブラジル遠征のいい思い出です。プリンやパンがおいしかったです」

市川トレセン FW 矢部慶選手

「ブラジルの選手は、デカイ、足が長い、速いと3つ揃った選手が多かったです。日本だと全部持ってる選手はあまりいません。最初の試合のウォームアップのときから、こんな選手を相手に試合をするのは簡単なことじゃないなと思いました。FWとしては、ひとりで相手を抜けないのでチームプレーで戦うことを意識しました。クサビでボールを受けたときには、後ろから大きな身体でガツンと厳しい当たりがきました。自分(53Kg)よりずっと身体が大きくて相手のDFは80Kgくらいあったんじゃないかと思います。今日の試合は、ボールが来たときのお互いのサポートがうまくできていたと思います。最後の試合で勝てたことが一番よかったです」

(文・写真=原修一朗/SRP)


毎朝散歩した海岸の砂を持ち帰る市川トレセン


ポルトゲーザ戦2得点の市川トレセン小貫選手


ポルトゲーザ戦を3-1で勝利の市川トレセン


市川トレセン終了式でジーコが挨拶

8月20日 1次リーグ 第1節
センダス 2-0 ポルトゲーザ
市川トレセン 1-7 オラリア

<市川トレセン先発(交代)メンバー>
GK 阿部(原田)
DF 服部(鈴木)
藤田

MF 小貫
小園
  石原(中村)
  安部
  竹下(田沢)
  FW 矢部
  工藤(直井)

 

<市川トレセン得点者>
  藤田

   

8月21日 1次リーグ 第2節
  市川トレセン 0-7 センダス
  オラリア 4-0 ポルトゲーザ

<市川トレセン先発(交代)メンバー>
  GK 阿部(原田)
  DF 服部(鈴木)
  藤田
  原
  MF 小貫
  小園
  竹下
  安部
  工藤(石原)
  FW 矢部(田沢)
  直井(中村)

 

<市川トレセン得点者>
  なし

   

8月22日 1次リーグ 第3節
  市川トレセン 3-1 ポルトゲーザ
  オラリア 2-1 センダス

      

<市川トレセン先発(交代)メンバー>
  GK 原田(阿部)
  DF 鈴木(服部)
  原
  中村(藤田)
  MF 田沢(石原)
  小園
  竹下
  安部
  工藤
  FW 小貫
  矢部(直井)

 

<市川トレセン得点者>
  工藤、小貫×2

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